南国土佐と言われるのた伊達ではなく、高知の陽射しは本当に強い。日中に外で竹の積み下ろしをせねばならない時など、目が満足に明けられないくらいの時さえある。そんな環境だからこそ、麦わら帽のようにツバの広い網代笠やクバ笠などは、屋外の活動には必需品と言っても良い。
ただ、ツバの広い帽子は日陰が広く圧倒的に涼しい代わりに風には注意だ。頭にかぶっているたけでは飛ばされそうになり、仕事に集中できない事もあるから顎紐が大事になってくる。
最近、クバ笠の顎紐には、ワニグチモダマ(鰐口藻玉)と言う熱帯に育つ大きな蔓で育つ豆のタネを使っている。
クバ笠を改良して現代的なアレンジを加えたのが、クバ帽子だ。
ツバが広くて風を受けやすいクバ笠は畑用として、ツバの狭いものは風の強い海用として漁師さんに愛用されてきた。このクバ帽子は海用がモデルとなっている。そのせいたろうか?隅田川だったか、江戸川だったかで船頭をされているお客様にご愛用いただいているけれど、何とも渋い。東京も酷暑が続いているから、帽子は大活躍に違いない。
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