山里の名人作竹箒が欠品となって随分と時間が経っているので、そろそろ少しでも出来あがっているのではないかとお客様からお問い合わせを頂いている。しかし、誠に申し訳ございません、残念ながら一本も出来あがってはいません。職人さんは、ただいま鮎に忙しいかも知れない(笑)。
いえいえ、お待ちのお客様がおられる事は重々承知しているのだ。けれど皆様、慌ててはいけません。竹には伐採の旬があり、自分達の虎竹でも1月末までに伐られた竹材だけで一年間何とか頑張っている。
竹を伐る時期が決まっているから、当然、竹の小枝など何処を探しても落ちていない。
こうして見ると、箒一本製作する事すらも大いなる自然の中で、逆らうことなく、リズムを合わせた営みなのだ。
秋以降に旬がよくなれば、川岸に繁っている五三竹も、孟宗竹も伐採できるようになる。それまで、小学校の頃からのキャリアという職人さんの華麗な技をご覧いただきながらお待ちください。
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