団扇(うちわ)と言えば、蒸し暑い日本の夏には欠かせない道具のひとつだった。ところが、近年はエアコンや扇風機などがあるので、夏祭りや花火大会などのイベントを除けば、もしかしたら一度も手にする事なく季節を終える方も多いのかも知れない。むしろ、最近はインバウンドで来られる海外からの観光客の皆様向けのお土産物的な要素が強くなっているようにも思う。
竹虎は、今から130年前に竹傘の骨材を提供する竹材商として創業した歴史がある。傘と同じように、当時は団扇も全国に大きな産地があって大量に製造されてきたから、実は縁のある馴染の竹製品のひとつだ。竹のしなやかさと強さを活かした団扇は、身近に置いて長く使うことができ、エコロジーな選択肢としても若い世代にも魅力的に見えるのではないだうろうか。伝統を繋ぐ職人技を見ていると、団扇の良さを再発見し、その魅力を広めることも大切だと改めて思えてくる。
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