バンブーロスのために、伏せ竹炭窯を作り

伏せ竹炭窯作り


最近、「フードロス」という言葉が広く知られるようになり、食品廃棄物削減への関心が高まっている。その一方で、ボク自身は食品よりも竹が生活の中心なので「バンブーロス」という新たな言葉を提案したいと考えて使っている。これは、竹林が有効に活用されずに朽ちて行く問題を指している。竹は物凄く成長が早く、持続可能な資源として注目されているが、その利用があまり進んでいない現状があるのだ。


竹虎工場の竹材


バンブーロスには、自分達にとっては竹林の活用が進んでいないという以外に身近で毎日の課題がある。それが、数十年前までは出来ていたのに、竹が新素材に置き換わるようになってからは使い道のなくなってしまっている竹の端材だ。一本の竹を無駄なく使用出来る事が理想ではあるけれど、自然素材である竹を製品化する中でそれはなかなか難しい。更に、これには自分達ならではの事情もある。主に扱う虎竹は竹表皮の虎模様が美しいものは一級品として製品化されるものの、模様の少ない二級品は付加価値を付ける事ができず、ついつい余ってしまうのだ。


竹炭窯


そんな、バンブーロスを減らし、竹材の有効活用を促進するために導入してようとしているのが「伏せ窯」という比較的安価で簡単に作れる竹炭窯だ。この窯は、特別な技術や高価な材料を必要としない。基本的な材料として、耐火煉瓦、コンクリートがあれば大丈夫だ。


伏せ竹炭窯作り


まだまだ試行錯誤はあって、口で言うほど楽でも簡単でもない伏せ焼きだが、出来あがった竹炭は、土壌改良材、水質浄化剤、消臭剤など、さまざまな用途に利用する事できる。農業や家庭菜園などにおいても、土壌の水分保持能力を高め、微生物の活動を促進する効果がある。そして、竹炭の優れた吸着能力で室内の空気を清浄に保つ効果も期待できるので新しい商品化に繋がるかも知れないと思っている。



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