ヒシャクと言っても、こちらの虎竹柄杓は一般的な思われている形とはかなり違っている。細い竹柄の先端の合の部分が縦長で直径も随分と小さいのだ。
合だけ見ていると一体何なのか、さっぱり分からない(笑)。
高知四万十にある無手無冠という造り酒屋さんの火振り酒は、18リットルも入る大きな美濃焼き瓶に詰められて、四万十川近くの山の貯蔵庫に四万十時間=40,010時間(約4年7ヶ月)も寝かせておくそうだ。
口の小さな瓶から待ちに待った火振り酒を酌み出すのに使われるのが、この虎竹柄杓。先端が自由に動く事によってスムーズに酌み出せるのだが、百の話を聞くよりも、一度実際にご覧頂いた方がずっと分かりやすいと思う。
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