雨上がり虎竹の道

虎竹の里


虎竹の里にある竹林に続く山道は、どこも急峻な斜面を曲がりくねって延びているので雨が降ると仕事ができない。だから、あまり雨降りや雨上がりに竹林に行く機会は少ない物だけれど、この日みたいに早朝に雨が上がった竹林というのは又格別な趣がある。


竹林


竹は本来、温かく雨の多い地域に成育する植物だけあって雨が大好きだ。いやいや多くの生き物にとって水は無くてはならないものだし、「雨後の筍」と言われるように水分が豊富だと筍の成長は促進される。


虎竹


雨に濡れた虎竹


でもそれだけではなく、雨降り後の竹は妙に喜んでいるように見えるのだ。虎竹は淡竹(はちく)の仲間で、表皮には蝋質の白い粉がふいたように見えているのが、雨に塗れると隠れていた虎模様がクッキリと浮き上がる。だから余計に生命力に満ち溢れている様に思えるのかも知れないが、それだけではない、と思う。


竹虎四代目(山岸義浩)


まあ、何はともあれ竹の中へ。



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