世界竹会議台湾で第二会場となった国立台湾工芸研究所( National Taiwan Craft Research Institute)には、刺激的な竹作品が多く並んでいるが、その中に一際目を惹く竹ドレスがあった。かつて日本の竹工芸家の方が、デザイナーの依頼を受けてパリコレ用に竹の衣装や帽子などを創作されていたのを思い出す。あれは20数年前の事ではなかったろうか?竹は、しなやかな柔軟性と相反する直進性を併せ持つ素材だから、その特性が発揮された素晴らしい作品だったように思う。
この台湾のドレスも、竹の特性と昔からの竹編みの技を十二分に活かしたデザインが面白い。実際にモデルさんが着用したら、さぞ見栄えするに違いない。
正面からだけだと分かりづらいけれど、サイドから見ると大胆なデザインだと気づく。
黒染めもシックでいいが、自然な竹そのままの色合いも良い。流れるような竹編みが、どことなく優しく感じるのは竹素材の雰囲気かも知れない。
竹ドレスと虎竹アーマー、同じ身体に纏う竹でも、虎竹アーマーには軽やかさがない(笑)。重たくて夏は物凄く暑い。
コメントする