雨が降ると竹林の仕事はお休みだ、急峻な山道の続く虎竹の里では機械も入る事ができなくなる。しかし、雨の後の竹林は格別でもある、やさしい陽射しが差し込んできたりしたら、知らない方でもここに何か不思議な存在がある事を感じずにはいられない神々しさだ。
この美しさはどうだ。恵みの雨に歓喜している虎竹たち。
竹表皮が濡れた虎竹は、まるで油抜きをしたかのように艶やかに輝き、模様が浮き上がってみえる。だから数十年も虎竹選別をしてきた熟練も、分かっているつもりでも目を奪われるので、夜露が乾くのを待ってから仕事をしていた。
ここ台湾新竹は風の強い所だと言う。激しい雨と風で、覚悟して臨んだ第12回世界竹会議台湾(World Bamboo Congress Taiwan)だが、日頃の行いか?やはり竹の神様に違いないのか、竹トラッカー走行の時間が近づくと嘘のように晴れ間が広がった。虎竹の里がそうであるように、晴れた後には格別の景色が広がっているものだ。
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