高知市の五台山にある竹林寺、四国霊場第三十一番札所であり、「土佐の高知の播磨屋橋で坊さんカンザシ買うを見た」と唄われる、よさこい節に登場する純信は竹林寺脇寺の住職だった。有名でもあり「竹」が付いているので昔から何かご縁があるように感じ、若い頃には土佐和紙作家の先生と共に展示会等をさせていただいた事もある。
その日の夕刻、ふと思い出した。何でも自分の生まれだと、3月25日は竹林寺にお参りに行くと良い事がある、だそうだ。そう言えば今日が25日、曇天の空は既に薄暗くなりつつあったが、気がつくと五台山に向かっていた。
到着して驚いた、霧雨に煙る参道に人影は全くない。何度も来た事があるのに、こんな静かな竹林寺があるのだと初めて知った。
まるで、待っててくれたような気がしてお参りさせて頂き、とても有難い気持ちになった。
昔から高知観光に来られた方には、いつも牧野植物園をオススメしている。昨年はNHK朝ドラ効果で、朝から行列の人気だったが、これからは少しはゆったり園内を歩けるのではないかと思う。お教えさせて頂いた知人の中には、あまりの気持ち良さに予定していた飛行機を最終便に変更してまでも滞在される方もいる。
竹林寺は、この虎竹命名の父・牧野富太郎博士の植物園の隣と言うのもご縁だ。今日から自分達は第74期の新年度を迎える、良い事が起こればいいと願っています。
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