先日も訪ねていった山里で、納屋に入ると普通にこのようなエビラが置かれている。年期が入っているなあと思いつつ、天井裏を見上げたら何十枚ものエビラが重ねられていた。今では何年も使われていない様子だったけれど、かつて養蚕が盛んな頃には、それこそ何十枚、何百枚と作られて各農家さんでは毎日の欠かせない道具のひとつだった。
復刻させさてから何年になるだろうか?もう随分と前の事になると思う。今では少しづつ認知も広がってきて、竹ざる代わりにご愛用いただく方も多くなった。
エビラや竹ざるは干し野菜、干し魚作りに使われる方など食材の乾燥に多用される。特に竹の白っぽい身の部分で編み込んだエビラを真っ赤に染める、梅雨の晴れ間にする梅干しの土用干しは定番である。
今年は虎竹だけでなく、真竹も孟宗竹も十分に伐採しているので、製造できてなくて品不足になりがちだった四ツ目編みも皆様にご迷惑をお掛けする事はないと思っている。
網代編みにせよ、四ツ目編にせよ、お使いの方次第だが、どちらをお選びいただいてもきっとご満足いただけると確信している。
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