「WBC」と聞けば、一体何を思い浮かべるだろうか?日本では野球が人気だし、侍ジャパンなどが騒がれていたのでWorld Baseball Classic(ワールドベースボールクラシック)の事だと多くの方が思うに違いない。ボクシングの好きな方なら、World Boxing Council(世界ボクシング評議会)と言われる事もあるだろう。
しかし、一億二千万人ほどいる日本の中で、ほとんど誰も考えもしないけれど、自分達が「WBC」と聞けば世界竹会議(World Bamboo Congress)しかない。つまり「WBC」の「B」は野球でもボクシングでもなく、Bamboo(竹)なのだ。世界中に竹はあるので、3年に一度くらいの間隔で様々な国で開催されてきたが、実は日本でも1992年に熊本県水俣市で第3回世界竹会議が開かれている。
歴史を重ね、今回来月4月18日からの第12回目の会場は台湾新竹市の国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)だ。台湾の竹活用は多彩で目を見張るものがあり見どころが多い、そのため会期の後半は会場を南投県草屯の国立台湾工芸研究所( National Taiwan Craft Research Institute)に移して開かれる。
こちらの研究所には一度お伺いした事があるが、日本では見たことのないような先進的な竹工芸があって心が躍るような驚きがあった。あれから随分経っているので、ますます進化した台湾の竹活用がみられると思ってワクワクしている。
有難い事に、RKC高知放送「こうちeye」で世界竹会議へ出発する虎竹電気自動車「竹トラッカー」を取り上げて頂いたが、このような世界各国から竹活用の志を持った方々の前で走れるのは大きな意義がある。
はじめ国立陽明交通大学と見た時に「交通」と付いているので、自動車関係の専門校かと勘違いしていたが、とんでもない!交通大学というと「総合研究型大学」の事で、何と台湾でもトップ4に入る名門大学なのだ。このキャンパスに2キロの特設コースを設置いただき走らせていただけるので、竹トラッカーへの期待の高さに少しプレッシャーを感じているほどだ(笑)。
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