以前、革製のトートバッグを持って歩いている海外の方があまりに格好良くて、都会に行く機会がある度に探していたという話を書いた事がある。それこそ有名ブランドから、初めて知るブランドまで、お店を見つけては飛び込んで手にさせてもらっていたが、なかなか気にいるものには出会えなかった。
そもそも自分のような田舎者に、お洒落な鞄は似合わない(笑)。結局、昔から愛用している山葡萄の手提げ籠に落ち着き、愛用のひとつは持ち手や底部分もリニューアルする事になった。
持ち手などを修理した山葡萄の手提げは頼もしい、これなら何処へでも持って行けそうな気持になる。
ところが、しばらく使っていなかった竹手提げ籠バッグの小さいタイプを、職人の仕事場で見つけて改めて竹編みの美しさ、機能性に目覚めた。トランクのような硬めのしっかりした編み込み、角型の手提げ籠はまさに男の竹籠。
やはり竹は奥が深い、とうてい極められるものではないのだ。日帰りの温泉でも、日程の詰まった出張、フラリと出かける旅にでも、こんな相棒は他にいない。
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