一昔前、冬のご家庭と言えばコタツを囲んでテレビを楽しむというのが一般的だったと思う。そして、そのコタツの上には竹籠に盛られたミカンが置かれているのが定番だった。いわゆるミカン籠と呼ばれた竹籠は、色々な形や編み方があって当時は一家にひとつは似たような盛籠があったのではないだろうか?
コタツの生活が見かけられなくなり、テレビはそれぞれのスマホに代わり、ミカン籠も姿を消してしまったのか、現代ではすっかり製作される事も少なくなった。
しかし、少なくなったとはいえ、お坊さんが托鉢に使う鉄製の鉢に似ている事から鉄鉢と呼ばれる定番の盛籠には、ずっとファンの方もいて僅かではあるが編まれ続けている。
ご存知ない方からすると、もしかしたら昭和レトロを感じさせる懐かしいデザインかも知れない。虎竹鉄鉢が熟練の竹職人の手によって、どうやって作られていくのかを動画にしてみた。家族団らんの中心には、やはり竹籠が一番だと思う。
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