愛媛県立西条農業高等学校の皆さんに虎竹の里にお越しいただいた。今回は男子生徒の方ばかりで朝から元気が良くて本当に気持ちがいい。日頃から耕作放棄地の解消を目指して米の有機農法栽培をされたり、環境保全活動として、放置竹林整備と竹の有効活用の研究、石垣の保存活動、棚田ライトアップや竹灯籠制作体験教室など様々な課題に取り組まれている素晴らしい皆様だ。
沢山の方にお越しいただく場合、バスが入れない事も多く竹林への山道まで10分程度歩いいただく。
孟宗竹を伐って竹林整備をされている生徒さんたちだと聞いて、孟宗竹と淡竹の仲間である虎竹の違いをお話しさせてもらった。孟宗竹は江戸時代に大陸から渡ってきた竹だが、大きい事から重宝されて日本全国に広がっている。
竹の見分け方について、高校生の皆さんにお話しさせて頂いた事と同じような内容をYouTube動画にもしているので、お時間ある方はご覧ください。
竹林から帰ってきたら、さきほど山で見た虎竹がどのように加工されていくかの説明だ。竹を伐る機会がある生徒さんたちだが、竹の油抜きなどは初めての様子で熱心に聴いていただいた。
そして、さらに竹材が皆様に身近な竹ざるのような竹細工や竹製品にどうやって作られいるのか、使われているのかをお話しする。
クラウドファンディングを使って製作し、横浜まで11日かけて走ったり、山口宇部空港や遠くはメキシコまで行った日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」は、若い皆様にどうしてもご覧いただきたかったひとつだ。
125周年で製作した虎竹の車で、スペインでの坂道レースや東京のレッドブルのレースに参戦した事も、誰かのリミッターを外せるキッカケになればいい。
竹林で見れば一本の竹にすぎないものが、竹虎本店では様々な姿に形を変えている。高校生に限らず、もしかしたら馴染の少ないものばかりかも知れないけれど、竹の面白さや可能性をほんの少しでも感じてもらえたら嬉しい。
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