あれはもう、10年近く前になるのではないだろうか?竹林の中でお気に入りのメガネを落とした事がある。自分は、元々視力は良い方で、手元だけが少し見づらいだけだったのでメガネを頭に引っ掛けて仕事していた。汗を拭いたタイミングだったか何かでメガネを何処かに落としたのだった。
そんなに遠くで失くしたワケではない、自分がいる近辺には間違いなので少し探せばきっと見つかると簡単に思っていたけれど、スペアの眼鏡を持ってきて日暮れまで探しても見つからなかった。その時の事は詳しく「竹林から戻ってきたメガネ」に書いてあるので関心のある方はご覧ください。ついには、社員三人と共にクマデまで持ち込んでの大捜索となった(笑)。
最後の最後に、ずっと上の竹林から帰ってきた山の職人が、「竹以外の物があれば、ワシたちには即座に分かる」と言ってすぐに見つけてくれて一件落着となった。
虎竹伐採の季節となると、いつも思い出す虎竹の里の伝説だ。今年の虎竹は少し色づきもよいようで安心している、ただ、竹林管理のためにどうして良い竹ばかりを伐採してもいけない。数年先の事まで考えて、虎模様のない竹の方が多く搬出されているのが現状だ。
あの時、竹林で即座にメガネを発見してくれた職人に感動して、レンズがキズだらけだったけれど、ずっと愛用してきた。現場では特に良く使っていて、竹トラッカーの「チャレンジラン横浜」や、同じく竹トラッカーで世界竹会議でメキシコを走った時なども、必ずこのメガネだった。
しかし今回、遂にあまりにもレンズのキズや曇りが酷くなって、レンズを交換することにした。フレームも随分と古くなっているし、もしかしたら交換時に割れてしまうかも知れないとも言われている。けれど、もし、無事にレンズ交換できて又使えるようなら、これからも出来るだけ長く愛用したいと思っている。
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