この季節、虎竹の里の山々は賑やかだ、どうかすると山の麓にまで山仕事の音が聞こえて来る。道に迷ったと言う、汗だくのお遍路さんに次の目的地の岩本寺までの道のりを話している間も、竹の音はひっきりなしだから心地がいい。
山出しの機械を置いてある竹林への小道は、先人が繋いできた竹の道だ。虎竹の里には、このような竹を運び出すための小道がまるで毛細血管のように沢山延びている。
画像ではお伝えしにくいのだが、どの道も険しく曲がりくねっているから登っていくだけでも大変だ。
全国の竹林を訪ねて回ると、竹の種類にもよっては意外と一年通して竹の伐採をしている所も多いけれど、虎竹の里では昔から竹伐りは晩秋から1月末日までと決められている。
ここには今年のシーズンから何度も通って整備してきた、しかし竹林の表情はその都度変わる。手入れされた竹林は神々しささえ感じて、いつも時を忘れそうにさえなる。
伐り倒された虎竹が、ずっと向こうの竹林まで見えている。
虎竹の虎模様の色付きは、土中の細菌の作用と言われるが気温も大きく影響している。近年の温暖化、暖冬で竹の色合いは芳しくない年が続いているけれど、ここの竹はなかなか良い竹がありそうで安心する。
こんな事を人に言っても信じないだろうが、帰ろうとしたら虎竹たちが「まだ帰るな」と騒ぎだす。今日のブログには間に合わないけど、動画に撮ったからYouTubeに後日アップします(笑)。
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