先日工場で製作していた虎竹のL字垣、できあがって取り付けの日を待っていた。実は、このお客様のお宅には何度かお伺いさせて頂いており、今回の虎竹垣は前回のものが古くなったのでやり替えなのだ。
もう、相当古くなり並べた竹は崩れてしまい、格子を縛っていたシュロ縄も朽ちている。自然の竹は、年数が経つに従ってこうして色が褪せ、段々と傷みも出てくるけれど、この変化を楽しめるのがプラスチックなどの人口竹垣との違いだ。
L字型に組んだ新しい虎竹垣が取り付けられて見違えて迎春準備は整った。同じ時期に取り付けさせてもらったと言う、庇の下の竹垣は、まだまだ壊れてもなくお使いいただけているので雨が当たる場所と、そうでない場所ではやはり耐久性がまったく異なるのである。
ちょうど竹垣の前に、田舎でも珍しい手押しポンプがある。柱の部分を巻いていた竹も随分古くなり割れも入っているので虎竹で新しくやり替える。
新調した虎竹垣とお揃いで、いい感じだ。
新しくしたばかりの虎竹垣は、何やらよそ行きに着飾った感じだ。さて、これから、ゆっくり時間をかけてここの場所に馴染んでゆく。
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