工房に残されていた、最後のレジェンド白竹蓋付き手付き籠バッグをご覧いただきたい。地元高知では、新しい竹細工のまさに草分けの職人であり、今やレジェンドともなっている氏が「ワシの技の集大成じゃ」と語る白竹手提げ籠バッグだ。それが、いよいよ今回で最後の最後、しかもワケありという成り行きについては一番下のYouTube動画に掲載させてもらっている。
使用頻度は全く高くなくて年に何度も手にする機会がないのだが、とにかく形の良さに加えて「カチリ」と閉まる上蓋の機能性の素晴らしさが気にいって、この竹籠バッグは長い間愛用させてもらっている。
職人の工房に残されていたのは、竹籠両側の急な角度にUの字型に曲げた部分の細い竹ヒゴにビビ割れや、小さなハジキが見られるためだ。けれど、自分自身が使っていて、何から不具合を感じる事はない、それより高度な技で編まれたリクエストも頂く逸品を皆様にお使いいただけないのが、ずっと残念に思っていた。そこで、今回特別にご紹介する事にしました。
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