先人の知恵、どじょうど

どじょうど、竹虎四代目(山岸義浩)


やはり、温暖化など気候変化の影響だろうか?先日は、たまたま近くの漁港を通りがかったら、あまり見た事のないような魚が揚がっている。詳しくは知らないけれど、どうも沖縄などもっと温かな海にいるような魚のようだったから聞いてみたら、最近では珍しい事ではないらしい。


篠竹


変化は海だけでなくて、高知から遠く離れた寒い地域の竹林でも起こっている。今年も篠竹はあまり良くないから伐採していないと職人から聞いていた。それなら篠竹で編まれる、どじょうどは出来ないのかと心配になっていたが、どうやら何とか竹を選んで製作できているようで安心した。


どじょうど


鰻筌などと同様に、どじょうを捕まえるどじょうどにも魚が入る入り口があって、一度入るとなかなか外に出られない構造だ。少し異なっているのが、竹表皮が内側を向いておりドジョウを傷付けないように工夫されている。篠竹で編まれる魚籠には、こうした作りになっているものが多い。


どじょううけ


そして、最後にこのどじょうどのユニークな点は、魚を捕まえた後にある。お尻の部分は、竹の弾性でキュッと絞れているのだけれど、籠全体をねじるように力を入れたらパッと口を開けるのだ。これは、百聞は一見にしかずで、YouTube動画でご覧いただくと良くご理解いただけて、最高に面白いと思う。





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