孟宗竹の炭化加工

孟宗竹割


割った孟宗竹が短くカットされて運ばれてきた。一体に何に使われるのかと思うけれど、新春用の竹飾りとして使われる竹材だ。そもそも竹は「松竹梅」と言われる縁起の良い植物なのだが、お正月には成長と強さの象徴として、家族の健康、繁栄のを願って多用されている。


孟宗竹割


孟宗竹、カビ


竹といえば青々とした美しい色合いの竹を思い浮かべる方も多いかも知れないが、あのような真竹は極一部で高知などではほとんど見かけない。虎竹の里の虎竹は淡竹で、表皮は白っぽく粉がふいたように見えるし、孟宗竹にも真竹のような竹表皮の美しい色合いはない。ただ、暖かい日もあったりしてカビが生えてしまう管理の大変さはどんな竹でも同じだ。


竹炭化釜


ところが、今回竹材は熱と圧力をかけた炭化加工で仕上げるので全く問題ない。


炭化加工


炭化加工


炭化加工すると竹材が蒸し焼き状態となり高い防虫効果や防カビ効果が期待できる竹材となる。近年は、竹の虫の食害が増えているので、鬼おろしや蕎麦せいろ、蕎麦皿、竹二段重箱、竹首枕など炭化加工した竹材を使う製品は多い。



コメントする