木の文化賞とは、84%を森林が占める日本一の森林県である高知で、県産木材の供給や利用、文化の向上に寄与した団体や個人に贈られるものだ。今回、竹虎はもくもくエコランド森林環境学習フェアの会場ステージにて、「木の文化を実践している人たちの部」で表彰をいただいた。伝統的な技術を守り、育て、活かしながら活躍している人たちとの事で、木の文化を竹の文化に置き換えると、まさにその通りなのかと思い、有難く受賞させて頂いた。
高知には木の文化県構想があるからだろうか、魅力的な木造建築が案外と多い。地元であるにも関わらず、案外そのような建物を知らずにいて、たまに教えていただいたら、そのモダンさに驚く事も多い。建物だけに限らず、木造のアーケードなど全国的にも見られないような木材利用をしている例もある。今回同時に受賞された、香美市立図書館かみーるさん、大豊町立大豊学園さん、仁淀川町林業振興センターさんの木造建築物、木造建造物も一体誰が設計したのか知りたくなるほど洗練されていて格好がいい。
受賞審査の際、複数の方に虎竹の里にお越しいただいた事がある。竹林や竹の生産の事をお話しさせてもらう中で、皆様の反応やご質問から竹文化はあまり知られていないのだと改めて感じた。
この峠道から下に見えるJR安和駅には、その昔には貨物待避線があった。ここから虎竹製品が貨車いっぱいに積み込まれて京阪神に向かって運ばれていったのだが、現在ではそんな面影はない。かつて人とモノで賑わっていた線路のように、消えて無くなり忘れられてしまわないよう竹を繋いでいかねばならない。
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