「タイガーポーズ」をご存じだろうか?恐らく知っている方は、かなり少ない(笑)。ただ、自分と一緒に写真を撮る機会が出来た方は、必ず「虎」になる事をお願いされる。そもそも、皆様もご存じのように昔から竹林と言えば虎ではないだろうか?古い掛け軸や屏風絵を思い出していただきい、竹林には必ずと言っていいほど虎がいる。
更にだ、この虎竹の里には日本唯一ここだけに成育する虎模様のミラクルな竹があるのだ。英語では「tiger bamboo」、まさに写真のポーズはタイガー一択、他には何も考えられない。なので今回、はるばるインドネシアからお越し頂いた竹製自転車開発者でプロダクトデザイナーのSinggih Susilo Kartonoさん、美大教授でありオープンハウス代表の益田文和さん、Lavinia Elysiaさんにもタイガーになっていただく。益田さんは、只者ではない迫力、さすがだ。
地元メディアの皆様には、いつも良くしていただいているけれど、取材で何度もお世話になった元RKC高知放送アナウンサー雫石さんが、退職され新しい肩書となった際に、2023年の飛躍を祈念して虎竹名刺入れを選んでいただいたのには感激した。
ボクは最近、和歌山を見直している。高知と和歌山が親潮が流れ気候や風土、文化に共通点があることは竹を通して感じていた。ところが、同じ太平洋でも全く違い、古い歴史の中に未来が輝いているのを蘭栽培を手掛けるヒカル・オーキッド佐原ご夫妻に教えて頂いた。
今年は、台湾の宜蘭県で開催されたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットにもお招きしてもらった。この時の皆様は、とにかくパワフルで其々の世界で燃えてる凄い方ばかりだった。
これだけの個性派の強者の皆様を率いて、サミットに誘うのが谷中修吾さんだ。この方の世界は、自分などには想像もつかない宇宙まで広がっているようだ。
台湾にも竹が多く、日本との技術交流の歴史もあったりして様々な製品が作られている。現在では竹活用への取り組みは最先端ではないかと思われるような、既成の発想にとらわれない作品も多くあって興味がつきない。
子供達にも恐がられないのが良かった。
彭仁鴻さんは、アジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットの主催者の方だ。世界から集まる大きな会議でスタッフも沢山いたが、この方のリーダーシップで良くまとまっていた。一人一人の対応が素晴らしく、おもてなしの精神があるのは何も日本だけではないと思った。
こうして振り返ってみると2023年も色々な場所で、様々な出会いがあった。完全天日塩の田野屋銀象さんは、高校生の頃に弟子入りした生粋の塩職人。肉用、野菜用の25gタイプは小さく軽くパッケージがお洒落、ちょっとしたプレゼントにもイイ。
フィギュアイラストレーターのデハラユキノリさん、高知のメディアで活躍する柴田恵介さん。
竹の世界にもオモシロイ若い力が次々に台頭してきていると感じた、竹芸家こじまちからさん。
名古屋久屋大通り公園を中心に市内に、200台もの名車を集めたCOPPA CENTRO GIAPPONEでお会いしたチンクエチェント博物館の伊藤精朗さん。チンクエチェントって何?と思われる方がいると思うがFIAT 500の事だ、実車を見れば「ああ、あれだ!」と見た事のある印象的なイタリア車だ。
テレビ高知さんでスタートした新番組でFUJIWARAのお二人や安藤桃子さんとご一緒させてもらった。随分と前のようでもあるけれど、振り返れば今年の春の事だ。
さすがに少し不安もあったが、地元出身の豊ノ島さんには、140キロの巨体で竹トラッカーに乗っていただいた。田舎者のボクがカラオケで挑戦したが、角界の美声の前に当然だが完敗した。
出張先の機内では、偶然に小錦八十吉さんお会いさせていただいた。竹虎のYouTube動画をご覧いただいているとの事で小躍りする程嬉しかった。
さて、そんな素晴らしい方々とのタイガーポーズで、今年も良い一年を過ごさせてもらった気がするが、ベストショット一枚を選ぶとするなら、やはりこの方、Mayumi Andoさんになるのではないか。初めてお目にかかったのは、自分には全く場違いなイタリア大使館。数十年来パリに暮らしてたデザイナーであるMayumi Andoさんが、ご自身デザインのランボルギーニ社の家具をお披露目をされていたパーティー会場だった。
その後、名古屋でバッタリ再会させていただく幸運があり、撮らせていただいた写真を見て、「むむむ」と唸った。知らない人が見たら、まるで長年同じようにポーズを取ってきたかと勘違いしそうな自然さ、Andoさんが発するオーラに包まれた不思議な一体感。間違いなく2023年ベスト・オブ・タイガーポーズである。