実は、昨日の30年ブログで登場した鹿児島城山ホテルの部屋には、もうひとつ竹のオブジェが飾られていた。額縁に入れられていて絵画のようなしつらえ。六ツ目編みのデザインを活かしている、六ツ目は古来魔除けなどの意味があり、編み目の多い籠で悪霊を追い払う風習もある。
そんな事を意識して創作されてはいないだろうが、並んでいる模様が亀の甲羅のように見えた。竹虎は、戦前の屋号が竹亀なので亀に意匠は嬉しくなった。
このように竹をインテリアに活かしている事例は実は多い。そもそも、竹は建築材として民家の屋根の一部として使われてきており、それが100年、200年という時を経て煤竹となったりしている。現代においても、和風の室内の装飾だけにとどまらず、店舗やホテルなど注意してみれば日本の伝統の息吹を感じる竹が生きている。竹虎も、つい先日からヤタラ編みの壁面製作に励んでいる。
本店に置かれている虎竹やたらソファベンチのイメージで、平面に編み込んでから壁にはめこむように作る予定だ。
工事は急ピッチで進んでいるようなので、近い内には完成するのではないだろうか。もし、完成した室内を公開させていただけるのなら、皆様にもご覧いただけるのではないかと楽しみにしている。
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