竹の油抜きには、火を使うやり方(乾式)と熱湯を使うやり方(湿式)がある。どちらも同じように竹の余分な油を取り除き耐久性を高めると共に、美しい竹材に仕上げていく。この時の熱を利用して、曲がった竹を矯め直しして真っ直ぐな竹材に加工もする。しかし、やはり竹は火抜きの方が艶がある、何より経年変色がいいのが堪らない。
火入れした直後の色合いは、乾燥させると段々と落ち着いた乳白色となっていく。自分達が製竹する虎竹は、色合いが独特だから一目瞭然だが、真竹と孟宗竹は節でも見ない限り、微妙な竹肌のキメと艶の違いがあるものの一般の方には違いが分かりづらい。
油抜きした孟宗竹を半割にしてみた、こうして中身を見せると虎竹も真竹、孟宗竹も全て同じ、竹節が笑っている。今日は竹虎創業日、あっという間にこんな時間になってしまったけれど、明日からも「笑」=「竹」+「二人」でいきたい。
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