その後のサクランボ籠が気になられている方はいないだろうか?「その後」と言っても、つい先月の事なのだが事情をご存知ない方のためにお話しすると、修理のために3個届いたサクランボ籠があったのだが、持ち主の農家さんは傷みの少ない1個だけ手直しして、後は処分して欲しいとの事だった。
届けて頂いた竹籠は国産の物ではなかったものの、本当に良く使い込まれていて長年仕事に頑張って来たのが良く伝わる籠だった。なので、自分達には、どうしても捨てる事などできない。最初の一個を修理して農家さんにご覧いただければ、残りの2個も同じように修理するオーダーが来るのではないかと願いながら待っていた。
そしたら、願いが通じたのか(笑)、残り2個も修理依頼を頂く事ができた。綺麗に仕上がった籠を、お届けできるようになったのでご連絡したけれど、最初に捨ててしまおうと思われるのも、これほど壊れてしまった元の籠を見れば仕方ないかも知れない。
竹細工の良い所のひとつは、こうして修繕すれば新しい籠のように使う事が出来る事だ。むしろ、完成したサクランボ籠は、前よりも何倍も格好イイのではないだろうか。今回、誰よりも自分達が籠を手直ししたいと思ったので、手間や素材代金を考えれば大赤字だ、しかし満足している。
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