虎竹で別誂えの花器をご用命いただいた。通常、竹編みのこような球形を編む場合、用途の多くは照明器具である事が多い。特に天井から吊り提げるペンダントライトは、色々な大きさで何度も製作させてもらっている、やはり竹と灯りは本当に相性がよい。
この白竹の照明は、若い頃に竹照明作りで鳴らした熟練職人さんの手によるもの。幅を違えた竹ヒゴを組み合わせた絶妙の作りで、最高の星付きホテルで灯りに使われると聞いて竹編みに星の形を取り入れた逸品だ。
かなり大型の虎竹ペンダントライトも作る事があるが、実は今回の花器とは大きな違いがある。ライトの場合は、竹編みは動かないように固定して作られるが、花器の場合は生け花をされる方の感性によって竹フレームを自由に動かしてもらおうと可動式になるように工夫されているのだ。
この虎竹に、どんな花を活けられて作品となるのだろうか?今から楽しみです。
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