30年ブログをご購読いただく皆様でしたら、青竹踏みは当然のようにご存知の方が多いと思う。ところが、ちょうど先日終わったばかりのインターンシップに来られるような若い大学生では、知らない方の方が断然多い。実は、知っているのが当たり前と思っていた青竹踏みを、ほとんどの学生さんが知らなかった事にショックを受けて、青竹踏みの製造と販売に力を入れてきた経緯がある。
しかし、この青竹踏みというのがかなり大変な製品なのだ。こう聞くと、「ええ?どうして何が大変なの?竹を半分に割っているだけなのに」と言われるのが普通かも知れない。
いやいや、ところがどっこいだ。単に竹を半分に割ると言っても、青い竹は生きているから乾燥させてはいても、縮んだり、伸びたり、歪んだりするから一度加工した青竹踏みでも、お客様のお手元に届ける際には改めての検品が欠かせない。そこで歪みだけでなく、カビなども見つかるので工場で手直しが日常的なのだ。
竹の節は均等の間隔にあるわけではなく、元は間隔が狭くて、ウラ(先端)は長くなっている。それでも青竹踏みの強度を考えて、節を必ず2つ入れているのも材料の選別が厳しくなる。単に半分割っただけの製品ではない、その事を皆様には是非知っておいてもらいたいです。
コメントする