前にもこのお客様から頂いたおハガキを掲載させてもらった事がある。まるでプロの漫画家のようなイラストに「五徳を取り付けて畑で毎日使っています、すばらしいです」と書かれているが、もちろん自分たちからすれば、お仕事にご愛用されるお客様こそ最高だ!素晴らしい!
日本では、このような自然素材で作られた笠は色々とある。しかし、この浪人笠は稲わらを使い編まれた国産だが、竹編みの笠などの多くは海外で作られたものばかりだ。日頃、竹虎本社前の国道で見かける、お遍路の方々の被るものは、もちろんそうだし、道具にこだわりのありそうな釣り人の皆様もそうだった。明らかに輸入の笠を、日本製と思い込んでいる若い職人には閉口したが、本物を見た事がないから仕方ないのだろうか?
さて、そこで、どこを見渡しても輸入品ばかりの竹編み網代笠を、日本の真竹を使い、日本の伝統の技で復活させたいと思っている。実は、結構長い道のりだった。細かい竹ヒゴを使い円錐形に編み込む技術は国内に残っているので、まだまだ可能だと考えていたものの、ひとつ問題をクリアすれば、すぐに違う山が目の前に現れる。その繰り返しで、一つの網代笠だけが手元に残って、くすぶっていた所に救世主が登場したのだ(笑)。
もう少しお待ちください、日本の皆様が忘れている本物の網代編み竹笠をご覧頂けます。
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