先日、お客様とお話ししていて驚いた事がある。ご年配のその方は店舗の籠を手に取りながら「どの部分を職人さんが作るのですか?」と質問されるのだ。「えっ?」どの部分というか、一本の竹を割ってヒゴにして、編み上げて仕上げるまで全て手仕事だと説明するとポカンとされている。
あまり竹細工などを使った事もなく、関心がある方ではなかったそうなのだが、竹籠とは機械で作るものだと思っていたそうなのだ。これは笑い話ではない、自分達にとっては当たり前だからお伝えせずにいると、もしかしたらこの方のようにご存知なかったり、関心を持つ事ができない方は多いのかも知れない。
日本唯一の虎竹の事、そしてその竹を使って編み上げられる六ツ目ランドリーバスケットの事、もっと知っていただく努力が必要だと痛感した。
しかし、まあ確かに、このように丹精な籠をご覧になられると、機械でも使っているのかなあと考える方がいても不思議ではないか。この季節に軽やかな籠は涼味を感じて大好きです。
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