虎竹フロアライト(丸筒)をお求め頂いたお客様から、アイデアを頂戴して製作した虎竹八ツ目傘立てがある。ちょうど梅雨時だったのだが、思ったよりも良いものが出来あがり喜んでいただけたと思っている。そう言えば、以前は何種類かの傘立ても虎竹で作っていたのに、どうして近年はなくなってしまっていたのだろうか?そんな事を思い起こさせてくれる契機ともなった。
海外からの観光の方も増えてきて、ホテルや飲食店も以前のような活気を取り戻している。どちらかと言えば大きなサイズで、店舗様向けの虎竹傘立てばかりだったので、ここ数年はご紹介するチャンスもなかったのだ。けれど、この竹灯りのようなホッとする和のデザインが玄関先にあれば素晴らしい。
直径が約30センチ、高さは52センチという大型の虎竹傘立ての試作が編み上がってきた。黒のツヤ消しで塗装した金属製の筒を入れると、白竹だったらもっと編み目が際立つだろうが、虎竹の場合はシックな感じで渋い。梅雨が明けた青空の下では、もしかしたら出番がないのかも知れないと思いつつ、来期を目指しています。
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