それにしても熟れないお菓子作りなどするものではない(笑)。3月には発売する予定で年初から準備ていた虎竹炭クッキーは、4月になり、5月の連休になり、そしてようやく6月の今日になって発売する事ができた。そもそも高知出身の牧野富太郎博士は世界的植物学者であられると同時に竹の研究でも第一人者であり、多くの竹や笹類にも関わって来られたと聞いている。高知にしか成育しない虎竹に「土佐虎斑竹」と命名された辺りにも、郷土の誇りや愛情をずっと感じてきた。
牧野博士生誕160周年を記念するものであるならば、この虎竹を使わねばならないと思い、竹炭パウダーにするには普通だったら孟宗竹でしか焼かない竹炭を日本でただ一つ虎竹で焼き上げた。
竹炭クッキーに作って頂くお菓子屋さんも地元でないと博士が悲しむかも知れない。ちょうど高知市には誰もが知っている、あの有名な夢の国のお菓子を作る、まさに知る人ぞ知るメーカーさんがある。無理を言って小さなロットでお願いさせてもらい今回のクッキーが実現した。
牧野博士が「植物の精」とご自身を語られたように、自分達も一人一人が「竹の精」となり竹の良さを世界に伝えるエバンジェリストになりたいと改めて思っている。
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