一週間ほど前に「レアな青竹三角脱衣籠」としてご紹介した竹籠の兄弟分に、これも少し変わった楕円形の青竹洗濯籠がある。こうして底ご覧いただくと形が良くお分かりになるのではないかと思う。
足付きの洗濯籠は丸型が主流だったが、脱衣場を少しでも広く使えるようにと楕円形のものも人気がある。横から見ると、このような薄型だから使いやすいと言われる方が多い。
先日の三角型同様に青竹をそのまま割って竹ヒゴにした竹細工、表皮部分だけを使用するので丈夫だ。
熟練職人が編み上げた籠なので口巻もしっかりしていて皆様にオススメできる籠である。ただひとつご注意いただきたいのは、近年の真竹は虫害が起こる場合がある事、虫は竹表皮を喰う事はなく口部分など厚く取った竹ヒゴ部分に食害があるので、お求めいただいた後に粉が落ちるような事があれば熱湯消毒いただきたい。
竹籠はこのように自然で美しく、使っていて本当に楽しい。暮らしの中にひとつあるだけで何と豊かな気分になるだろうと常々思っている。
この竹文化を続けていくのには、作り手と同じように使い手の方々にもほんの少し竹を知っていただく事が必要だと思っている。
竹の虫については、青竹細工だけでなく籠やざる全体の事なので熱湯消毒のやり方動画を作っています。竹林の管理が年々難しくなっていく中、ご愛用いただくユーザーの皆様にも是非知っておいて頂きたい竹との付き合い方です。
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