アジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットは、水と緑に囲まれた庭園の中に会議場やホテルを備えた美しいリゾート地のような所だった。台湾は元々竹が多いので、到着した日から変わった竹があるのは気になっていた。亜熱帯らしいエキゾチックな株立ちの竹や、細い稈が糸のように見えている小型の竹があったけれど、中でも金色の竹肌に緑のラインが鮮やかな金明竹が目を引く。
ところが、この竹は日本の竹と違って随分と個性的なのだ。まず節間が極端に短い、金明竹は伐採してしまうと、この色合いは無くなってしまうので細工用の竹材ではないものの、仮に竹ヒゴに取って籠でも編みたいと思っても無理だろう。
そして、更に不思議なのは節の部分に筍のようなものが生えているのだ。そして、そこから同じ金名竹の模様が入る枝が伸びている。そう、まるで節の詰まった稈が竹根で、そこから筍が生えて成長しているかのようだ。だとしたら普通は地中にあるはずの地下茎が真っ直ぐ地上に生えている事になる(笑)。さすが世界に1300種もあると言われる竹は奥が深い。
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