台湾で開催されていたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットの帰りの事だった。乗り継いだ羽田空港から高知龍馬空港に飛ぶ機内からは東海道が良く見える、この日は雲が多かったが眼下に増水して濁った大河の流れがあった。位置的に考えたら、どうやら静岡県内の川だろう。実は、竹トラッカーで高知から横浜まで走った「チャレンジラン横浜」では、この辺りを流れる天竜川、大井川、安倍川、富士川など大きな川が、小さな電気自動車にはまるで行く手を阻む関所のように感じていたから忘れられず親近感もある。
川の形から調べたら天竜川だと分かった、それならすぐに浜名湖も見えてくるはずだ。それにしても、海をあれだけの濁らせてしまう激流だと相当の大雨が降ったに違いない。
雨の多い日本では、川の災害も昔から多発していたから護岸の工事には根を張り巡らせて育つ竹が植えられてきた。近くの安倍川では、川沿いの竹を利用した籠作りが盛んだったから、天竜川にも同じような護岸竹が今も残っているのではないだろうか?
真竹など大型の竹の場合もあるけれど、篠竹など小型の竹や女竹、五三竹など中型の竹笹を良く見かけるのは密集して生えるからだ。蓬莱竹のような株立のバンブー系の竹は、温暖な高知では河川のポイントや合流地点に守護神のように立っている。
日本三大暴れ川「四国三郎」と昔から呼ばれる吉野川の川岸には、グリーンベルトのように真竹の竹林が続いている。たまたま、そこに生えているのではない、人々が防災、洪水対策のために植えて管理してきた竹林だと言うことを知ってもらいたい。
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