明日登壇させて頂くアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットは、今年で6回目となる官民合同の企画で、官は行政院(内閣府に相当)であり民間の主催者は毎年の開催場所によって変わる。このサミットを通じ、産官学を問わず、台湾国内外のイノベーターとの繋がりを生むことで、社会問題の解決や新たなイノベーションを創出することを目標としており、スピーカーは台湾国内だけでなく、ヨーロッパや東南アジアからもご招待しているそうだ。
今回の開催は台北から1時間半程度離れた宜蘭という町の國立傳統藝術中心宜蘭傳藝園區にて、いよいよ明日5月6日(土)~7日(日)に渡って開催される。サミットのメインテーマは中国語で「衆智乗承」となっており、
衆:群星「衆」創(マスイノベーションでたくさんのスターを生む)
智:「智」在城鄉(知恵を地域へ)
乗:跨域加「乗」 (異分野の掛け合わせ)
承:「承」古展新(不易流行)
まさに今、時代に求められているテーマではないかと思う。
それぞれに用意された会場で話合われるテーマだけ書き出してみたが、どれにも関心がありエキサイティングで面白そうな議題がならんでいる。今回、このようなステージに集まる皆様と共に登壇させて頂く事になったが、自分のような田舎者で大丈夫だろうか?
1日目ルームA
アジア太平洋地域におけるイノベーション協力 - 人材育成と持続可能な都市・農村開発に関する議論
極端な気候のための食品ソリューション
環境の持続可能性 地域協力
エクストリーム ビレッジがテック タウンに変貌: テクノロジー ソリューションの限界
Digital Taiwan - ESG とグローバルな課題
イノベーションによる影響力の創出、企業が持続可能性にどのように対応するか
1日目ルームB
リサイクルは夢じゃない
テクノロジーを活用して国境を越え、スマートでレジリエントな都市部と農村部
ESGと社会的インパクト投資
地域モデルの持続可能な共通の利益
1日目ルームC
イノベーションは組織の境界を打ち破り、地方旅行の窮状を解決します
持続可能な行動における観光の役割
ESGだけではない
1+1 の答え: 明日の社会はすべての人に地域の利益をもたらします
2日目ルームA
現地最前線でいかに危機をチャンスに変えるか
テクノロジーはソーシャルイノベーションの主役となるか?
ニワトリが先かタマゴが先か 社会イノベーション人材育成の難しさ都市部と地方部
翻訳の時代 未来都市のビジョン
2日目ルームB
REDESIGN: Transnational Folk Public Space の翻訳
科学技術 人文科学 イノベーションと大学の社会的責任実践
持続可能な地域社会起業家精神の新たな鍵: インパクト投資を理解する
世界的な危機がチャンスに変わる方法: 地域の強みを見つける
2日目ルームC
官民連携は難しい? 私たちの経験
強い風が吹く、何を吹く? 気候変動とリスク管理
女性らしさの世代。地域モデル:女子力社会の革新モデル
持続可能な都市と農村地域のモデル: 都市開発のコンテキストの新しいモデル
ご一緒させて頂くのは台湾政府、林務局局長の林華慶氏、盛發生物科技CEOの陳偉誠氏、宮城県を拠点に森林循環に取り組まれているVestaプロジェクト執行役員大場隆博氏。「森林循環」に関わる凄い方ばかりだが、成長が早くて継続利用可能な唯一の天然資源と言われる竹にはピッタリのテーマだ。台湾は竹の研究も活用も世界トップクラスに進んでいるのにも関わらず、何故か今回は竹関連の方はおられないようだ。
心細いと思っていたら日本グッドライフアワード総合プロデューサーであり、INSPIRE代表理事であられる谷中修吾氏がオーストラリアから参加されるし、Discover Japan総編集長の高橋俊宏氏もお越しになられると聞いて少し安心している。
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