今までなかったのが不思議なのだが、遂に登場したのが虎竹角手提げ籠バッグ だ。このような四角い形の竹細工を角物と呼ぶ、他のゴザ目編みや、六ツ目編み、網代編みのザルや籠と違って、長い竹ひごを使わない代わりに細かいパーツが沢山あって製作は大変だ。
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虎竹のピクニックバスケット製作の動画をご覧いただくと、その部材の多さに驚かれるかと思う。
白竹は、元々このような白い竹があるのではなくて、青々とした真竹を湯抜き加工といって熱湯に浸けて余分な油成分を取り去った後に天日干しすると、このような美しい白さになる。
虎竹は火抜きと言ってガスバーナーの熱で油抜きしていく。同じ加工をするのだけれど、真竹と虎竹ではこのように色合いが異なり、同じ手提げ籠にしてもこの通りの違いなのである。
安定して自立する竹籠なので、持ち手を倒したらマガジンラックや小物入れなどにも便利にお使いいただけそうだ。
この物差しを50年以上手元に置いて使っている。竹 は真っ直ぐで、安定性抜群、軽くて手触りが最高、さらに竹肌の色合いが飴色に深まり何とも言えない、惚れ惚れしてしまう。
持ち物には名前を書きなさいと教わっていた、素直なので言われた通りに名前を書いている。一生懸命に出来るだけ丁寧に書いたのが文字から伝わってくる、あの純朴な少年は一体どこに行ったのだろうか?
裏にマグネットが付いていて、黒板に貼り付けられるようになった大型の物差しを教室で見た事があると思う。これも竹で作られている。
竹の物差しは、一般のご家庭はもちろん、職人の現場で使われている事も多い。当たり前だけれど、竹職人の仕事場には様々な竹の物差しがある、そしてそれぞれが独特の存在感を放っている。物差しがないと始まらいからだ。細い丸竹で20本もの差しを使っている職人がいたが、長短ある一本一本が格好良かった事を思い出す。
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一週間ほど前に「レアな青竹三角脱衣籠」としてご紹介した竹籠の兄弟分に、これも少し変わった楕円形の青竹洗濯籠がある。こうして底ご覧いただくと形が良くお分かりになるのではないかと思う。
足付きの洗濯籠は丸型が主流だったが、脱衣場を少しでも広く使えるようにと楕円形のものも人気がある。横から見ると、このような薄型だから使いやすいと言われる方が多い。
先日の三角型同様に青竹をそのまま割って竹ヒゴにした竹細工、表皮部分だけを使用するので丈夫だ。
熟練職人が編み上げた籠なので口巻もしっかりしていて皆様にオススメできる籠である。ただひとつご注意いただきたいのは、近年の真竹は虫害 が起こる場合がある事、虫は竹表皮を喰う事はなく口部分など厚く取った竹ヒゴ部分に食害があるので、お求めいただいた後に粉が落ちるような事があれば熱湯消毒いただきたい。
竹籠はこのように自然で美しく、使っていて本当に楽しい。暮らしの中にひとつあるだけで何と豊かな気分になるだろうと常々思っている。
この竹文化を続けていくのには、作り手と同じように使い手の方々にもほんの少し竹を知っていただく事が必要だと思っている。
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竹の虫については、青竹細工だけでなく籠やざる全体の事なので熱湯消毒のやり方動画を作っています。竹林の管理が年々難しくなっていく中、ご愛用いただくユーザーの皆様にも是非知っておいて頂きたい竹との付き合い方です。
網代編みされた国産竹ざる は今やちょっと貴重な存在ではないかと思っている。竹を油抜きせずに青竹のまま使う竹編みの事を「青物細工」と呼ぶが、少なくなった青物の中でもザルを作る職人はかなりレアだ。ホームセンターや荒物屋に行けば安価な輸入品があるし、竹ざるに代替する製品もある。
十数年前の写真を探してみると網代編みの国産竹ざるは職人の工房にも常に積み上げられていた。普通に思っていた、あの竹ざるも今こうして見たら何と熟練度の高いことか!
そして、その竹ざるは毎日のように野菜を干したり、魚を干したりと生活の一部として使われていた。
孟宗竹を使って編み込む、高知の伝統を継承した竹ざるを若い世代に繋いでいく事ができるのか?実はその答えは、この30年ブログをご覧になられているユーザーの皆様ひとりひとりが握っている。
色々な価値観があり、暮らし方も多様化していく日本で昔から続いてきた竹文化にも一筋の光が当てられたら嬉しい。日本の竹を使って、日本の職人が日本の技で編んだ竹ざるで今年も真っ赤な梅干しが美味しくできる事を願っている。
自分達には馴染のある竹細工のひとつなのたが、「短冊掛け」と聞かされても恐らく今の若い方々には全くピンとこないだろうと思う。やはり、このような竹製品も花嫁修業と言う言葉があった時代に、茶道、華道を習う女性の方が多く、和風建築が一般的なだった頃の名残の一つだ。
どのように使うのかも分からないかも知れないが、細長い短冊を上下にしつらえたカズラの押さえ部分に挟むようにして固定する。
虎竹の模様は自然そのままなので、虎柄の多いものもあれば、少ない竹もある。それぞれの竹を均一に無駄失く使用するために染めて使う事も多かった。
このようなカズラも専門の職人さんがいて、季節になると軽四トラックに山積みされて運ばれてきたものだ。
丸型だけでなく、楕円形の短冊掛けもあったし、色紙掛け もあって編み方や素材違いなどバリエーションも多々あった。大量に製造されていた頃を、懐かしい竹細工を見て思い出している。
「土佐モノ」と呼ばれて全国の竹職人からも評価の高い土佐打刃物だが、今回も熱烈なファンの方にお会いした。石突き付と呼ばれる刃物を保護する形の鉈は、若い頃に数本買ってから一本は使用せず大切に持っていたという程だ。
県の84%が森林である高知は、昔から山仕事のために作られる刃物が秀逸で現在でも山林用、農業用の刃物は有名なのだ。
前に購入した「土佐の宗石作」の鉈が手に入らなくなって、別の鍛冶屋さんにお願いしたものの、やはり満足できるものは作れなかったらしい。
わざわざ産地である土佐山田まで足を運び、何とか別の職人さんにお願いして同じタイプの鉈を作ってもらえるようになったと言う。山の職人さんの相棒に高知の刃物がここまで選ばれているのは嬉しい事だ。
アジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットでお招きいただいた台湾宜蘭県の会場は、國立傳統藝術中心と言う所にあった。広々とした緑豊かな美しい公園の中に、台湾の古い町並みが再現されたり、飲食店や物販の店舗があったり、今回のような会議場やホテルが併設されている。施設が広すぎて把握しきれていなかったが、建物の中のひとつに竹籠が展示されていたと聞いたので、せっかくの機会だから探してみる事にした。
サミットは、ちょうど日本で言えばゴールデンウィークの最後の土日に開催されていた。ちもろん台湾では普通の週末だけれど、天気も良くてイベント会場には様々な出店があったり、大道芸や音楽を演奏されている方もいる、何艘ものボートが浮かぶ向こうの池からは、はしゃいで笑う声がかすかに聞こえていた。
こうして真面目に会議に出席しているつもりでも、この格好である(笑)。家族連れや若い方々が楽しまれている中に一歩外に出ると、仮装か何かで来ている人のように見えたかも知れない。
何より兎に角、日差しが強くて暑い。どこまで歩くか分からないので倒れてはいけないと思い、主催のponponさんと記念撮影させて頂いた後は虎竹アーマーを脱いで行く事にした。そうして、身軽になって端から端まで歩いて探索している内に、それらしき建物を見つける事ができた。
実は台湾の竹工芸は、昔から日本との技術交流もありながら発展してきた歴史がある。竹が豊富な地域なので、伝統的に竹細工が盛んで素晴らしい工芸品も多く、前回の台湾竹の旅 でも驚くような意欲的な作品に出合う事もあって面白かった。そんな手仕事を、後世に繋げるための育成もこちらでされているようだ。竹を創作される若い皆さんの未来へのジャンプを期待しています。
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上げ底式になった竹脱衣籠は、虎竹や白竹、青竹と種類があるが、当たり前のように形は丸型だ。最近はお客様のご要望もあって楕円形の籠も編まれるようになっているけれど本当に少しだけだ。ところが、更にレアな籠があるのをご存知だろうか?それが、このユニークな三角型である。
三角脱衣籠 を初めてご覧になられた方も多いと思う。そもそも丸型でさえ、腕の良い職人でないと美しい形に編むことは出来ないのに三角形はもっと難しく、時間がかかるので普通では作ろうとは誰も思わない。
使い勝手は丸型や楕円型と同じだ、しかしお部屋のコーナーなどには収まりがいい。熟練の職人ならではの遊び心を感じる竹籠、良質の真竹が少なくなっているので恐らく今回限りかも知れない。YouTube動画で、もう少し詳しくご紹介しているので竹籠ファンの方はご覧ください。
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竹の種類と言っても、多くの方は竹を見分ける必要もないし、竹と言えばテレビや雑誌などで見かける大きな孟宗竹などを指して漠然と思っているのではないかと思う。しかし、実際には竹の種類 は日本国内だけでも600種類もあって、それぞれの特性があり、その性質を活かした使われ方をしてきている。中でも日本三大有用竹と言って、孟宗竹、真竹、淡竹の三種類は全国各地に生えていて、特に多くの利用方法があるのだ。
日本唯一の虎竹は淡竹の仲間なのだが、ご存知のように独特の虎模様の美しさが珍重され様々な竹製品、竹細工はもちろん、室内装飾や庭園用の竹垣などにも多用されてきた。ところが、ちょっと面白い話をしたいと思うけれど、虎竹は独特の竹肌をしているのに竹皮はご覧のように全く模様が入っていない。
竹皮と言えば、抗菌性がある事から身近な食材を包むのに使われているので、覚えておられる方は少なくないと思う。なので、この無地の竹皮を見て「あれ?竹皮には模様が入ってるのでは?」と不思議に感じられるのではないだろうか。その通りで、一般的に使われる竹皮(ほとんどが輸入になってしまったが)は孟宗竹か真竹の竹皮だから模様があるのが普通である。
竹虎の竹皮草履も、多くは模様が入っている孟宗竹を素材に使っている。ただし、よく注意して頂くと鼻緒の付いている前ツボ部分には模様の付いていない竹皮を使用している。編み初めの前ツボ部分には柔らかい淡竹の竹皮が適しているからだ、竹皮草履をご愛用の皆様は足元を見てご確認ください(笑)。
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台湾宜蘭の国立伝統芸術センターで開催されたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミット(Asia Pacific Social Innovation Summit)では、実に面白い人たちにお会いさせて頂き、品物を目にする機会をいただいた。中でもすぐに目について、どうしてもゆっくりお話しをお聞きさせてもらいたいと思っていたのが竹筒飯であった。
広々とした自然の中にあるサミット会場から外にでると、目の前には賑やかなマーケットがあり、どうしても惹かれてしまう。
しかし、そのお陰で何とも嬉しい竹筒飯に出会う事ができた。台湾は何でも美味しくてランチのお弁当も素晴らしかったけれど、さすがに伝統の竹筒飯には敵わない。
大切なお客様が来た時に食す特別な御馳走を頂いた感想を正直に動画に撮ってみた。歴史や文化に感激しながら食べる竹筒飯は忘れられない。
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今の季節の虎竹の里 は、まさにリアルたけのこの里状態だ。皆さんは、凄まじい筍の成長スピードをご存知だろうか?30年ブログをご覧いただく方はご存知のように、筍が生まれてからわずか3ヶ月でスクスクと伸びて行き、親竹と同じ大きさになってしまう。だから昨日まで何も無かったはずの空間に突如現れる筍に、連日竹林の様子が変わるように感じるのだ。
JAグループの発行されている雑誌「家の光」さんが取材に来られた日は、明るい陽射しが差し込むものの竹林は暑くもなく、心地よい風を吹き抜けて最高だった。このような竹林には蚊がいないので、山道を登る時に虫除け代わりにスプレーしてきた竹酢液は不要となる。
さて、育った後は硬さが変わったり、色合いが変わる事はあるものの大さきは変わらない...、などと言う話をしていて、ふと足元を見ると何と!筍の先端が無残に食いちぎられてるのを発見した。
これはイノシシではない、彼らは優れた嗅覚でまだ地中から出ていない筍を狙って食べるから、これは鹿だろう。
一日に120センチも伸びる事もある竹は、この神秘の生命力があるからこそ、日本では「松竹梅」と縁起の良い植物に数えられている。大きく育ったあとは色づきだ、今年のルーキーたちに期待したい。
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入浴剤の特集と聞いて少し季節外れではないかとも思ったが、そう言えば学校なり会社なりに入った皆さんの新生活が始まったばかりだから、その疲れを癒すためにお風呂というのはうってつけだろう。更に、これから薄着にもなる季節だし美肌効果のある入浴剤のオススメを知りたい方も多いかも知れない。
月刊「サクラサクライフ」に取り上げて頂いた最高級竹炭は、昔ながらの土窯を竹炭専用に改良して1000度の高温で焼き上げている。叩くとキンキンと、まるで金属のような心地良い音がするので普通の竹炭とはすぐに見分けられるのだ。
竹炭のお風呂用は使い終わっても捨てることなく、お部屋の消臭に使えるし、庭やプランターのある方は細かくして土に混ぜてもらってもいい。竹虎には竹炭の効果と使い方 方というページをご用意させてもらっているので、ご関心のある方は是非ご覧ください。
実は竹にも小さい笹のようなものから、20数メートルもの大きなものまで色々と種類がある。その中でも、太くて身の厚みもある日本最大級の孟宗竹(もうそうだけ)という竹が竹炭の原材料となっている。ご覧のように見ているだけで立派で壮観、そして北海道を除くほとんどの地域に竹林があるものの、ほとんど活用されずにいるので今後もっと見なされていくべき竹だ。
青竹をそのまま編み込む素朴な竹籠は魅力的だ。派手さはないけれど、生活の中にそのままあって人の役に立ち続けている実用性と、自然体が好きなのだ。青竹巻縁茶碗籠 の職人は、自分で竹林に入り「コレ」と思う竹を伐り山から出してくる。山の仕事は楽ではないから最近は若者の助手を連れていくそうだ。この日も助手の若者が軽四トラックでやって来た、竹林の若者に年齢をすだねると「まだ74歳...。」と答えてくれた。
竹林の竹を割ってヒゴにしただけ、磨きもかけず、もちろん染める事もなくそのまま編み込む昔ながらの籠だ。そうした竹籠たちは美しい、何より温もりがあって嬉しくなる。本当にこのような竹籠がひとつキッチンにあるだけで、どれだけ場が和むか分からない。
この青さは日時の経過と共に薄れていき、やがて白くなり更に愛用を重ねると風合いが増してくる。
しっかりと力竹の入った青竹巻縁茶碗籠には(大)(小)とサイズが2種類あり、最近増えているというお一人暮らしの方でもお使いいただけるコンパクトさが喜ばれている。
ボクには特別な茶碗籠の思い出 がある。今でも、こうして目をつむれば蘇る大人たちの楽しそうな笑顔が聞こえてきそうだ。
随分と前になると思うのだけれど、「マネーの虎」と言う番組があったのを覚えていらっしゃるだろうか?これから新事業を考えられている企業家の方が、数名の敏腕経営者の方々を目の前にしてプレゼンし、投資金額を獲得するというエキサイティングな番組だった。実は、この番組がYouTube動画で復活している、その名も「令和の虎(Tiger Funding)」。竹虎なので「虎」という文字には敏感に反応するが(笑)、これだけなら自分にとっては「虎」繋がりでしかなかった。ところが、何とこの番組の司会者として元RKC高知放送のアナウンサー雫石将克さんが登場されているのだ!
RKC高知放送さんには今まで度々取材頂いたり、スタジオにお招きいただき番組に出演させていただくなどお世話になっている。そして、その時に当時アナウンサーとして活躍されていた雫石将克さんに初めてお会いさせて頂いた。爽やかな笑顔が印象的で、お隣の高橋生さんとの息もピッタリだった。
慣れないスタジオでアタフタしていると、駆け寄って来てくれてマイクを調整いただくなど、細やかな心配りや優しさも感じていた。
そんな雫石さんが久しぶりに竹虎に来店されて虎竹名刺入れ をご購入いただいた。令和の虎×虎竹名刺で、こちらの相性もピッタリではないだろうか。新しい分野にチャレンジしていく中で、今まで出会った事もないような方々と挨拶する機会があると思うけれど、その一期一会に日本唯一の「虎」が登場する事になる。
雫石さんは、日本一マッチョなアナウンサーとしてジムやヨガスタジオもされている。しばらく見ないうちに身体が何倍にもなったように思えてビックリしたものだ。虎は千里行って千里帰る、と言われるように覇気に満ちている、今回の「令和の虎」をキッカケに千里、万里と進化して又何倍も大きくなっていかれる事だろう。雫石さん、応援しています!
アジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットは、水と緑に囲まれた庭園の中に会議場やホテルを備えた美しいリゾート地のような所だった。台湾は元々竹 が多いので、到着した日から変わった竹があるのは気になっていた。亜熱帯らしいエキゾチックな株立ちの竹や、細い稈が糸のように見えている小型の竹があったけれど、中でも金色の竹肌に緑のラインが鮮やかな金明竹が目を引く。
ところが、この竹は日本の竹と違って随分と個性的なのだ。まず節間が極端に短い、金明竹は伐採してしまうと、この色合いは無くなってしまうので細工用の竹材ではないものの、仮に竹ヒゴに取って籠でも編みたいと思っても無理だろう。
そして、更に不思議なのは節の部分に筍のようなものが生えているのだ。そして、そこから同じ金名竹の模様が入る枝が伸びている。そう、まるで節の詰まった稈が竹根で、そこから筍が生えて成長しているかのようだ。だとしたら普通は地中にあるはずの地下茎が真っ直ぐ地上に生えている事になる(笑)。さすが世界に1300種もあると言われる竹は奥が深い。
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台湾宜蘭県で開催されたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミット(Asia Pacific Social Innovation Summit)で登壇させて頂いたのは、ちょうど一週間前の土曜日だから本当に早いものだ。思い返してみても、16の分科会に13カ国の国から60名以上のスピーカーが集まった凄い会議だった。
宮城県で地域森林資源を活用したバイオマスエネルギー事業をされながら、NPO法人森林の理事長を務められている大庭隆博さんと一緒の分科会だ。今まで知らなかった東北の取組も自分達にもおおいに参考になりそうで面白い、何より同じ日本から来られた方がいると心強い。
自分たちは1985年から21世紀は竹の時代と言い続けてきた。今回のサミットでは世界的にも注目が高まっている「持続可能」というテーマが多かったので実は、もっともっと竹が見直されてもよいとずっと考えていた。
最期のトークセッションで少しだけ時間を頂戴して、そのような循環型の生活に竹ほどマッチしている素材はないという話をさせてもらった。
現在、日本では観光用や庭園、あるいは筍栽培のための畑のようになっている極一部の竹林を除けば、ほとんどの山々で竹林は「竹藪(たけやぶ)」になっている。
タイガーポーズが少しづつ広がったように、竹への問題意識も広がれはいいと思う。講演内容のYouTube動画には字幕が入っているので世界各国の言葉でご覧いただけるようになっている。
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台湾で開催されていたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットの帰りの事だった。乗り継いだ羽田空港から高知龍馬空港に飛ぶ機内からは東海道が良く見える、この日は雲が多かったが眼下に増水して濁った大河の流れがあった。位置的に考えたら、どうやら静岡県内の川だろう。実は、竹トラッカーで高知から横浜まで走った「チャレンジラン横浜」では、この辺りを流れる天竜川、大井川、安倍川、富士川など大きな川が、小さな電気自動車にはまるで行く手を阻む関所のように感じていたから忘れられず親近感もある。
川の形から調べたら天竜川だと分かった、それならすぐに浜名湖も見えてくるはずだ。それにしても、海をあれだけの濁らせてしまう激流だと相当の大雨が降ったに違いない。
雨の多い日本では、川の災害も昔から多発していたから護岸の工事には根を張り巡らせて育つ竹が植えられてきた。近くの安倍川では、川沿いの竹を利用した籠作りが盛んだったから、天竜川にも同じような護岸竹が今も残っているのではないだろうか?
真竹 など大型の竹の場合もあるけれど、篠竹など小型の竹や女竹、五三竹など中型の竹笹を良く見かけるのは密集して生えるからだ。蓬莱竹のような株立のバンブー系の竹は、温暖な高知では河川のポイントや合流地点に守護神のように立っている。
日本三大暴れ川「四国三郎」と昔から呼ばれる吉野川の川岸には、グリーンベルトのように真竹の竹林が続いている。たまたま、そこに生えているのではない、人々が防災、洪水対策のために植えて管理してきた竹林だと言うことを知ってもらいたい。
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虎竹を使った袖垣 作りは祖父の代から続く伝統の仕事のひとつだ。袖垣と言っても今ではピンと来る方などそうそういないのではないだろうか。かつての日本建築の住宅なら玄関脇に目隠しのように袖垣が設らえられていたし、少し大きなお宅になると縁側の付いた庭への通用門のように杉皮の門が立てられ、枝折戸だったり焼き板木戸だったりで出入りしていたものだ。それは、一体どんな豪邸ですか?と笑われそうだ。もちろん、何処でもあったと言うつもりは無いけれど、本当に普通のお住まいでも結構そのようなご自宅はあった。
それが証拠に自分が入社した頃でさえ、竹虎にあった2台の10トントラックは袖垣を満載にして京阪神のお得意様まで走っていた。大量生産されていた竹製品は、どこも同じだったけれど袖垣も完全分業制となっていて竹林で伐採する山の職人は当然だが、孟宗竹の枠組を作る職人、巻竹細工の職人、仕上げの職人と、それぞれパートが決まってした。袖垣は、孟宗竹で組んだ枠を細かく割った虎竹で巻いて仕上げる、その巻竹を割ったり、飾りに使うヒシギを叩いたり、黒竹の穂を集めて揃える職人は内職さんが20人いて、一年通してフル稼働していた。そうそう、格子部分を留める四万十川流域で集めてくるカズラも専門の方がいた。
住宅事情の変化、輸入品やプラスチック製品の増大で急激に製造量が減った袖垣は、今や孟宗竹の伐採から仕上げまでこなせる職人でないと作れなくなった。数十人もの職人が関わって10トン車に高く積み上げていたなど夢のようだ。だから、今でもずっと大きな倉庫に残り続けている在庫を見る度に、ずっとお荷物のように感じていた。少し下向きな気持ちになりがちなのが正直なところだった。けれど、YouTube動画に作り方をアップしてから、もうすぐ3年という所で何と再生回数300万回だから驚いてしまう。未来を感じられなかった虎竹袖垣に微かに光が見えるような気持ちになるから、ご覧いただく全ての皆様に心からお礼を申し上げます。
国虎屋さんは40年前に教えていただいて以来、東方面にドライブに行くと必ず立ち寄る饂飩屋さんだ。戦国武将の安芸国虎から名前をつけたそうだが、同じ「虎」繋がりで親近感を持っていた。パリに出店されたと聞いた時には驚いたけれど、その後何年も経ってから現地で食べる国虎うどんは格別だった。Restaurant Kunitorayaの料理も美味しかった事を思い出す。そして、今回は更に焼鳥専門店「Charbon 国虎屋」を出店されたと高知新聞に載っている、さすが野本さんだ。
焼鳥と言えば竹串が無くては始まらない。今までなんとか国産の竹串を作り続けられていたメーカーさんが、とうとう思うように製造できなくなり日本製竹串の在庫も底をついてきたタイミングなので美味しそうな鶏肉よりも竹串に目がいってしまう。
日本製の竹串は身が厚く、硬い孟宗竹を使う。割った竹材の表皮に近い部分が一番丈夫な所なので、竹皮が2割ほど入った竹串が自分は好みだ。使っていても、腰が弱くてすぐに曲がったり、折れたりする竹串は身の内側を使っているのか、竹材が若いのかどちらかだ。
国産で皮の付いた角竹串は、残念ながら今でも復活のメドは立っていない。しかし、どうにか丸竹串 は皮付きでお届けできそうである。更に、本当は日本製の竹製爪楊枝を復活させてたいのだ、なぜって自分の愛用している手持ちが後少しで無くなるからだ。本物の竹爪楊枝を使ってしまったら、すぐに先がつぶれてしまうようなモノかとても使えない。また、安価な輸入の竹楊枝もイヤだ。
こちらのお客様から以前お送り頂いた画像をご覧いただきたい。このように土用干しも上級者になると圧巻だ、丸ざるの大小や葦スダレまで使って大量に干されている。一体、今年はどんな様子が届くのだろうか?毎年季節になると、お客様からの梅便りを社員一同が楽しみにしている。
伝統的にエビラ籠の網代編みの竹材には孟宗竹 を使っている。エビラは養蚕が盛んな頃に蚕棚として何百枚、何千枚と作られていたものなので、孟宗竹なら身近にあるし、厚みのある身部分は何枚にも竹ヒゴが取れるという事でエビラの素材として定着したのだ。
竹ヒゴが桃色に染まる頃、土用干しされた梅干しは色合いも綺麗に、そして美味しく出来あがる。
忘れてはいけないのが野菜干しでの活用だ。田舎では当たり前のように作っている干し野菜も、近年の食品ロスなどで大いに注目されているので良い傾向だと思う。野菜を干せば、長く保存もできるようになるし、美味しいく栄養価も高まるので良い事づくめである。
今どきの孟宗竹の竹林に入ると、この前まで筍だったものが既に20メートルを超える高さに成長していて、つくづく竹の驚異的なパワーを感じずにおられない。
サイズに切断した孟宗竹を割ってヒゴ取りをしていく。
乾燥しているように見えても、長雨が続くとやはり水分が湿気を呼ぶのだろうかカビの原因となるので竹の扱いは本当に大変だ。
竹質の低下はここ十数年のことなのだが、孟宗竹を割ってヒゴにしてみると今まであまり気にならなかったシミが随分と多い。虎竹(ハチク)の色づき少なさ、真竹のテング巣病による害虫への抵抗力の低下に続いて、孟宗竹も温暖化による竹質の変化が顕著になってきているのを感じている。
さあ、ソーシャルイノベーションサミットばかり言っていられない。帰国して早速今日はエビラ だ、元々養蚕の盛んな頃に蚕棚として使われていたが、用途がなくなり野菜干しなどに転用されるようになった物だ。先日も農家さんの庭先で、当時の品と思われるエビラを使っているのを見かけたから随分と大切にされている。幅が90センチ、奧行き60センチのサイズが基本だ、しかし普通のご家庭用としては少し小振りな方が良いので幅60センチ×奧行き45センチのハーフサイズも製作している。
エビラの底部分は通気性と吸湿性に優れた網代編み、あるいは四ツ目編の竹材が使われる。高知では他の地域ではあまり編組細工には敬遠されがちな孟宗竹を伝統的に用いられてきた。硬く、加工しづらい面もあるけけど厚みのある身部分からは竹ヒゴが数枚取れるという利点もある。
孟宗竹は淡竹や真竹に比べて筍が生えるのが早い。筍を育てる養分を蓄える竹を狙って害虫が来るので、孟宗竹の伐採時期は一番早くて晩秋には終わっていなければならない。
伐採して保管して置いた竹でも、湿度や気温の高くなる時期になるとカビてしまうため例年早めに竹ヒゴを取って乾燥させておくようにしている。
3月21日の30年ブログ「孟宗竹のシミ、竹林の荒廃、竹の開花、そしてテング巣病 」で、温暖化によって巨大化している孟宗竹の話をしたけれど、前はあまり見られなかった竹ヒゴへのシミが多くでており今年は歩留りが良くない。
有難い事にエビラはご家庭で梅干しを漬けられる主婦の皆様に高い評価をいただいている。毎年、土用干しの様子を届けてくださる方もおられて見ているだけで楽しくなるけれど、全国にはこれだけ懸命になって梅を漬ける方がおられると言う事なのだ。
もちろん、ご家族のために作るお袋の味、安心安全は当たり前だから、道具も顔の見える国産をお選びされる。そんな方々のご要望に応え続けたいと思えば、良質の孟宗竹を生む竹林は欠かせない。
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台湾宜蘭県は台北から東に60キロ程度、途中に高い山々がそびえているのだけれど、高速トンネルがあるお陰で渋滞がなければ車だと1時間で移動できる場所にある。今回開催されたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットは台湾各地で開催されていて6回目となるそうだが、たまたま招聘いただいたのが美しい自然と温かい人々の暮らす宜蘭県で本当に良かった。谷中修吾さん率いる日本使節団とも言うべき皆様だから、さすがにユニークで楽しい方ばかりだ。もちろん、それだけのはずもなく、それぞれその世界で先進的な活動をされている凄い方々が全国各地から集結されている。お隣の県である徳島神山町からお越しの大南信也さんとお会いして初めて「同じ四国、高知も可能性ばかりなのでは?」と感じた。
陳建仁行政院長、游錫堃立法院長、オードリータンさん、王美花経済部長などの錚々たる来賓、13カ国から集う30名のスピーカー、会場の設備や関わっているスタッフの人数や様子から、いかに台湾政府が力を入れて開催されているサミットなのかが伝わってくる。
どんな事をお話しさせていただいたかは後日YouTube動画でもご紹介したいが、海外に来ての講演に関わらず何の不自由もなくサミットに集中できたのは全体を取りまとめてられているPonPonこと彭仁鴻氏、通訳やアテンドに細やかな対応いただいた山口広輝氏、高知県台湾オフィスの歐元韻氏のお陰だ。
そして、やはり谷中修吾さんだ。この方とは環境省主催の回グッドライフアワードで初めてお会いさせて頂いた。その後、2019年に地方創生イノベーションカンファレンス INSPIRE(インスパイア)にお声がけいただいて今回がある。
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サミット前日には最高にラッキーな事があった。実は、現在オーストラリアに居を構えられていて世界を飛び回る日々の谷中さんだが、日程調整の都合から台湾松山空港から夕食まで2人きりだったのだ。忙しい方なので恐らくこんな機会は二度とないかと思うが、考えられている事や、されている事の表面しか自分達には見えていないと知った。話は縄文から宇宙まで広がって理解不能だ、しかし人生を楽しむ魅力にあふれる人だ。
明日登壇させて頂くアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミット は、今年で6回目となる官民合同の企画で、官は行政院(内閣府に相当)であり民間の主催者は毎年の開催場所によって変わる。このサミットを通じ、産官学を問わず、台湾国内外のイノベーターとの繋がりを生むことで、社会問題の解決や新たなイノベーションを創出することを目標としており、スピーカーは台湾国内だけでなく、ヨーロッパや東南アジアからもご招待しているそうだ。
今回の開催は台北から1時間半程度離れた宜蘭という町の國立傳統藝術中心宜蘭傳藝園區にて、いよいよ明日5月6日(土)~7日(日)に渡って開催される。サミットのメインテーマは中国語で「衆智乗承」となっており、
衆:群星「衆」創(マスイノベーションでたくさんのスターを生む)
智:「智」在城鄉(知恵を地域へ)
乗:跨域加「乗」 (異分野の掛け合わせ)
承:「承」古展新(不易流行)
まさに今、時代に求められているテーマではないかと思う。
それぞれに用意された会場で話合われるテーマだけ書き出してみたが、どれにも関心がありエキサイティングで面白そうな議題がならんでいる。今回、このようなステージに集まる皆様と共に登壇させて頂く事になったが、自分のような田舎者で大丈夫だろうか?
1日目ルームA
アジア太平洋地域におけるイノベーション協力 - 人材育成と持続可能な都市・農村開発に関する議論
極端な気候のための食品ソリューション
環境の持続可能性 地域協力
エクストリーム ビレッジがテック タウンに変貌: テクノロジー ソリューションの限界
Digital Taiwan - ESG とグローバルな課題
イノベーションによる影響力の創出、企業が持続可能性にどのように対応するか
1日目ルームB
リサイクルは夢じゃない
テクノロジーを活用して国境を越え、スマートでレジリエントな都市部と農村部
ESGと社会的インパクト投資
地域モデルの持続可能な共通の利益
1日目ルームC
イノベーションは組織の境界を打ち破り、地方旅行の窮状を解決します
持続可能な行動における観光の役割
ESGだけではない
1+1 の答え: 明日の社会はすべての人に地域の利益をもたらします
2日目ルームA
現地最前線でいかに危機をチャンスに変えるか
テクノロジーはソーシャルイノベーションの主役となるか?
ニワトリが先かタマゴが先か 社会イノベーション人材育成の難しさ都市部と地方部
翻訳の時代 未来都市のビジョン
2日目ルームB
REDESIGN: Transnational Folk Public Space の翻訳
科学技術 人文科学 イノベーションと大学の社会的責任実践
持続可能な地域社会起業家精神の新たな鍵: インパクト投資を理解する
世界的な危機がチャンスに変わる方法: 地域の強みを見つける
2日目ルームC
官民連携は難しい? 私たちの経験
強い風が吹く、何を吹く? 気候変動とリスク管理
女性らしさの世代。地域モデル:女子力社会の革新モデル
持続可能な都市と農村地域のモデル: 都市開発のコンテキストの新しいモデル
ご一緒させて頂くのは台湾政府、林務局局長の林華慶氏、盛發生物科技CEOの陳偉誠氏、宮城県を拠点に森林循環に取り組まれているVestaプロジェクト執行役員大場隆博氏。「森林循環」に関わる凄い方ばかりだが、成長が早くて継続利用可能な唯一の天然資源と言われる竹にはピッタリのテーマだ。台湾は竹の研究も活用も世界トップクラスに進んでいるのにも関わらず、何故か今回は竹関連の方はおられないようだ。
心細いと思っていたら日本グッドライフアワード総合プロデューサーであり、INSPIRE代表理事であられる谷中修吾氏がオーストラリアから参加されるし、Discover Japan総編集長の高橋俊宏氏もお越しになられると聞いて少し安心している。
虎竹兜は、数年前に参戦したスペインでのボックスカートレース用に製作したものだ。何を隠そう高知特産の虎竹は、もともとは土佐藩山内家への年貢として献上されていた由緒正しい竹なので、この日本唯一の竹で兜と言えば初代藩主山内一豊公のものをモチーフにするのは当然のように思えた。こうして天守から眺める城下町に、これほど似合う兜はない。
それにしても、再びこの虎竹アーマーで出陣する事があろうとは...。吹き付ける南風を頬に受けながら、虎竹アーマー製作に尽力してくれた竹虎職人たちを思ってみる。
虎竹アーマーに使う兜は飾りではなく、実際に転倒しても安全なようにバイク用ヘルメットをペースしている。丸みのあるヘルメットをヤタラ編みで覆い、一豊公の兜の特徴的なデザインは細かい網代編みで表現した。
鎧の銅部分は可動性を考えて虎竹を板状にした小さいパーツを繋ぎ合わせて製作している。
自分の身体に合わせて調整しながらの製作なので、実はかなりの時間を費やして、職人には根気よく作ってもらった。
こうして仕上がった虎竹アーマー、やはり何と言っても独特の虎模様が美しい。
この時には竹プレートにレーザー刻印などもしたけれど、虎竹アーマー自体にもロゴマークや文字入れなど面白い使い方がありそうだ。
高知城内には、初代山内一豊公を内助の功で支えて一国一城の主にしたとも言われる妻「千代」の銅像がある。出世の一歩となった名馬の横に立つ千代は、もしかしたら強い高知の女性、ハチンキの元祖かも知れない。
さて、今週末にお招きいただくのは台湾で開催されるアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミット 2023。竹虎の職人がこだわった一領、保安検査場のセキュリティチェックが通れば、このまま飛行機に乗って行きたいくらいだ(笑)。
この虎竹の手付き籠は、竹虎ウェブサイトで販売している手の平サイズの虎竹手付きミニ籠が別バージョンだ。定番で製作しているものではなく、気まぐれに職人が一点だけ作ったものなので今回はインタグラムに投稿いただく皆様へのプレゼント賞品とする事にしました。
前にもご説明した事があるように、それぞれのお客様が一体どのように竹虎製品をお使いいただいたり、使用感などをお持ちなのか?画像からお伝えできるのではないかと思い、「竹虎インスタギャラリー 」としてご紹介できる場を作っている。
それにしても、予想以上です!見ているだけで楽しくなるような素晴らしい「作品」とも言えるような投稿を何度もいただく方もおられるが、それぞれのお客様がいかに竹を楽しく自分らしくお楽しみにいただけているのかビシビシ伝わってくる。
見ていても全く飽きない(笑)、ベテランの方ばかりでなく初めての方でも大歓迎なのでInstagramで「@taketora1894 #竹虎グラム」で投稿お待ちしています。
今回で第三回となったインスタキャンペーンは、まだまだ長く開催予定で6月20日(火)まで!ご投稿いただくとサイトに掲載させていただくので「@taketora1894 #竹虎グラム #第三回竹虎インスタキャンペーン」とキャプション内へ入力お願いします。
昔から2尺竹ざるはサイズ的に使い勝手が良く、野菜を干すにしても、穀物を入れて運ぶにしても一番多用されてきた竹ざるだ。尺という単位は一般的には馴染みがないが、2尺=60センチ、つまり竹虎でもイチオシの国産竹ざる60センチがその大きさだ。最近では都会のマンションのベランダなどでご使用いただく方も増えたので1.3尺サイズ(1.3尺=約40センチ)の竹ざるも定番としてご用意している。
日本国内で竹ざるを編む職人自体が少なくなり、流通されている多くは海外製のものが主流になっているので、国産にこだわる自分たちは「国産」表記を意識するようになった。そんな国産竹ざるでも四ツ目編の竹ざるはほとんど見かけない。特に60センチサイズのような農家さんや田舎の民家で愛用されてきた大きなサイズは皆無だ。
実は竹虎でも竹ざるは網代編みばかりで、四ツ目は久しぶり。抜群の通気性の良さの編み込みの竹ヒゴを全て磨いて美しく編み上げている。
竹ひごの見事な経年変色が楽しみな国産磨き四ツ目竹ざる だから、編み上がった今も綺麗だが、まだまだこれからが本当の美しさになっていく。
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ゴールデンウィーク、日本語に直すと「黄金週間」だから文字を見るだけでもワクワクする(笑)。長いお休みを楽しみにされている方は多いと思う。ちょうど気候も良くなってきて、それでなくとも何処か遠くへ遊びに行きたくなる一年でも最高の時期に、こうした連休がある事は嬉しい事だ。まあ、確かに日本中で一斉に休むから道路も交通機関も観光地も混雑するので実は機会損失しているのではないかとも感じる時もある。働き方改革などと言われている昨今、分散した休日が取れて、もっとのんびりゆったり日本各地を旅できるようになれば更に良いと思う。
海外には素晴らしい所が数知れずある、恐らくその全ての魅力を見て回るには人の一生は短いかも知れない。ところが、自分達の暮らすこの日本こそ、豊かな自然と歴史に育まれた文化があり知れば知る程凄いと感じる。自分の暮らす高知県もそうだし、四国だけでも知らない所ばかりで驚くばかり、まさに感動にあふれている。
ところで、そんなゴールデンウィーク真っ只中にお知らせがあります。4月29日(土)~5月7日(日)までの期間中、虎斑竹専門店 竹虎でのお買い物代金合計が税込み5,500円以上のお客様全員に、もれなく竹酢泡石鹸ハンドソープ 300ml(税込1,540円)を1本プレゼントさせて頂いているのだ。社内でも驚きの声が上がるくらの、かなりスペシャルな企画なので行楽にお出かけになる前に是非ウェブサイトにお越しください。
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