今夏の籐手提げ籠バッグ

籐手提げ籠


昨日は籐細工の枕のお話しをさせて頂いた。籐工芸にも戦後のGHQが関係していて、家具の需要から盛んになったという歴史は本当に興味深い。ソファや椅子も竹で編まれる事もあるけれど、やはり耐久性では籐(ラタン)には敵わない。当時、竹職人から籐職人へと転向された方々も籐素材の魅力を感じた方も多いはずだ。


籐手提げ籠


もちろん、元々日本にあった竹というのは素晴らしいし身近であったから多用されてきた。しかし、輸入材としてしか手に入らなかった籐も、実は少量ながら江戸時代からあって緻密な編み込みの品が作られていた。そんな伝統が、家具から手提げ籠バッグのような小物に受け継がれているように思う。


染め籐手提げ籠


ところが昨今、そんな籐材も良質なものが少なくなって困っている。竹とも相性が良いので籠の口巻や持ち手など色々と使われているのだが、サイズによっては全く調達できずに仕方なく出来なくなった籠や、仕様を変更せざるを得ない事もある。


籐手提げ籠バッグ


竹虎では今夏から染め籐の籠を中止して、素材感そのままにお楽しみいただく白籐手提げ籠バッグを中心に考えている。




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