「遠くへ行きたい」と言えば昔からあるテレビ番組のタイトルのようだけど、誰しもそんな事を思う時があるのではないだろうか。たとえば自分なら日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」で、もっともっと遠くへ行ってみたい。昨年に山口宇部空港に行ったばかりではないかと、声が聞こえてきそうだが日本は南北に長い。2日や3日では辿り着けない旅は、さぞ楽しいだろうと夢想する、しかしその夢は速攻でかき消される(笑)。500キロ程度走れるEVとは違って、竹トラッカーは40キロごとに充電が必要で、さらに充電時間に6時間も要してしまう。家庭用電源ではあるものの、この充電場所の確保がとっても大変なのだ。今にして思えば11日間かけて走ったチャレンジラン横浜は奇跡かも知れない。
実は歩くのが好きだ。四国には八十八ヶ所巡礼があり、弘法大師ゆかりの霊場に歩いて行くお遍路さんに山道で出会う事がある。お遍路さんは、そんな気楽な行程ではないものの歩いて行く旅もいいなあと思う。ゆっくりしたスピードでないと感じられない風情があるものだ。
何を隠そう高校の時から自転車が大好きで、大学に入ったら自転車旅行するのが目標の一つだった。二回生の夏に一か月間かけて北海道を一周して以来、そんな旅も忘れてしまっている。今行くとしたら竹自転車だろう、ちょっとワクワクする。
竹の運搬機は乗り物ではない。しかし、虎竹に囲まれながら山道を下る一番幸せな車かも知れない。
コメントする