「100匹名人の鰻魚籠」と言ってますが、初めてのか方だと少しわかりづらいかも知れない。小さい頃から川を身近に、いやいやそれ以上に生活の一部のようにされて来られていて、何と一日に100匹の鰻を捕った事もある職人さんが編んだ鰻魚籠という意味なのだ。
まるで川漁師かと思うくらいではあるけど、自分の小さい頃の川は水量もあって本当に豊かだった。鰻をはじめ、鮎、ハヤ(ウグイ)、ドジョウ、ツガニ、タンナ(ヤマトテナガエビ)など沢山いた。小さな用水路のような流れに仕掛けた鰻筌ひとつに、10数匹の鰻が入ることもあったから、100匹と話すのは全く大袈裟な数ではない。
さすがに地元の川で使われてきた実用的な鰻魚籠は大きい。今回は同じく竹ヒゴを磨いて、もっと汎用性がある少し小振りな形の魚籠に編んでもらう事にした。赤茶色に染まっているように見える隣の魚籠は十数年前のもの、今は青々とした魚籠も使っているうちに、これほど変化してくるから楽しみだ。
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