雪の便りが全国各地から聞かれると、真っ白い雪の重さと寒さにじっと耐えている孟宗竹の姿を思い出す。あれだけ頭を垂れて折れるほど曲がりながらも、温かくなれば待ってましたと言わんばかりに元の真っ直ぐな姿に戻る竹は本当に素晴らしいものだ。
孟宗竹と言えば太く、背が高く立派な竹林を思い浮かべる方が多いと思う。日本最大級の竹なので、もちろんそれは間違いではない。
けれど、自然の不思議なところで本来は太い竹ばかりのはずの孟宗竹でも、場所によっては小振りな竹が成育する場合があるのだ。この竹林で伐採された孟宗竹の切り口をご覧いただいても意外なほどに細い竹がまじっているのがお分かりいただけるのではないだろうか。
孟宗竹の竹林の中に他の竹が混じっている訳ではない。細くとも立派な孟宗竹だから、さすがに身の厚みはしっかりしている。
手で握ってみると更に太さが分かりやすい、まるで真竹か淡竹かというサイズ感。しかし、間違いなく孟宗竹なのだ。
孟宗竹と淡竹などの違いを、一般の方にも簡単に見分けられる方法をYouTube動画で紹介している。ご関心があれば是非ご覧ください。
この細身の孟宗竹でも、青竹踏み上級者に大好評の踏み王くんか作られる。この身の厚さだから丈夫な事、この上ないのだ。
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