蘇る竹磨き脱衣籠

竹磨き脱衣籠


真竹の表皮を薄く剥いだ磨き細工の脱衣籠が復活した。昨年、お客様からご依頼を頂いた時には少し難しいかと考えていたが、やはり工夫次第で何とか段取りできるものである。数年前よりもっと質の高い籠が編み上がってきた。


竹磨き脱衣籠


磨きの脱衣籠はかってこのように大量に製造されていた時期がある。お使いいただく方が、スペースによって選べるように(大)(中)(小)の三個入りでご用意させていただいており作るのは大変な分、お陰様でお客様の評価は高かったように思う。


竹磨き脱衣籠


竹ランドリーバスケット


新しく製作した竹籠と、数年前の竹籠を並べてみるとこれだけの色合いの違いがある。竹の経年変色は籠を使う楽しみのひとつでなのだが、磨き細工は特に色づきが早い、室内でこれだから太陽の光の当たる所にある籠は更に変色が進んでいる。


竹ランドリーバスケット


自分のように竹の色具合を見ながら、わざわざ紫外線に当てる必要もないが、磨いた竹編みはそれ程劇的に美しい色変わりをする。


竹衣装籠


脱衣籠を編む竹職人


良い真竹が少なくて遠くまで探しに行ったけれど、その甲斐あって竹磨き脱衣籠にちょうどの竹材も揃った。職人も何とか少しづつ仕事を進めている、時間はかかるけれどそのうち籠が勢ぞろいした姿が見られるのではないだろうか。




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