高知にこれだけ沢山の留学生がやって来られているとは知らなかった。龍馬学園さんという県下最大の総合専門学校から60名もの参加者と連絡を頂いた時には、何かのイベントか特別な催しでもあって海外からこの時期だけ来日されているのかと勘違いしていたほどだ。
竹虎の店舗は、昭和45年3月のオープンから国道56号線沿いにあって当初より観光バスの立ち寄り先にしていただいてきた。現在では道の駅などが充実してきて長距離ドライブの休憩所には困る事もなくなり、その役割はずっと前に終えているが、大型バスが何台も連なって停車していた当時を少し思い出す。
学生さんたちは東南アジアの国々から来られた方ばかりだが、皆さん優秀で驚いた。この春に来日されたという学生さんでも、しっかり日本語を理解されている。来日前によほど語学の勉強をされてきたに違いない、もしかしたらコロナで進路を随分と影響を受けられた方もいるのではないか?そんな困難を乗り越えての皆様だからかも知れないが、学ぼうとされる意識の高さを感じる。
工場の方で虎竹加工の現場や虎竹袖垣作り等をご覧いただいた後は、店舗の中で主だった日本の竹細工や竹製品のお話しをさせて頂いた。竹は熱帯性の植物で、温かい地域には世界中に生育している植物だ。もちろん学生の皆様の出身国である東南アジアの国々には竹が豊富で沢山の竹製品を作り輸出している、だから少しは竹の事について知識があるのかもと考えていたが見事に期待が違っていた(笑)。
竹に対しては、竹虎のインターンシップに参加いただく日本の大学生と同じ認識しかお持ちでない。しかし、考えてみれば竹林が多くて竹製品を大量に製造している国々と言っても若い学生さんにとっては関係のない話で興味がなければ知らないのは当然の事だ。青竹踏みも知っている方が1名しかおらず、竹を手に取り良さを知っていただくと言う課題は日本でも近くの国々でも世界共通なのだと痛感した。
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