竹空気清浄機の変遷について

 
竹空気清浄機初期デザイン


竹空気清浄機をリニューアルすると決めてから随分と時間が経ったように思う。念願の製品は無事に完成はしたものの、性能テストをやり直しているので又遅れてしまっている、性能テストの評価が出たらすぐに対応しようと思い前の資料を見ていたら初期のデザイン案が目にとまった。今回は清浄機の機械部分から全て別誂えで製作してもらっている、3年前に高知県地場産大賞奨励賞を頂いた時にご一緒していた地場の機械メーカーさんだ。こうして県に認められる機械を製造されているのならと思いお伺いしてみたら、本当に素晴らしい空気清浄機を作られていた。


竹空気清浄機初期デザイン


そこで、さっそく工業デザイナーの方に入っていただきタタキ台としてあがって来たイメージがこれらの画像だ。最初は竹集成材を全面的に使い、虎竹をワンポイントであしらう形に考えていた。頭の部分は、もっと大きくしてテーブルのようにも使えるデザイン等も描いてもらっていたと思う。


竹空気清浄機初期デザイン


ちょうどスクエアバスケットを製作し始めていたので、この竹籠を収納できるようにすれば良いのでは?そんな案も出た。これは少し良いと思ったけれど、空気の排出口をどうするか課題となり消えてしまった。


竹空気清浄機初期デザイン


何度も何度も打ち合わせしていたある時、ふと思いたって今までの路線をいったんゼロにして考え直す事になる。待てよ、届けたいと思っているのは何だったか?今、感じている虎竹の林を抜けていく風の心地よさだったな...。


虎竹空気清浄機「竹風」


そうして、出来あがった虎竹空気清浄機「竹風」。思えば沢山の方にお力添えいただいて、ようやく形になった。当初からは考えられないくらい高級感があり、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出している、虎竹もいい表情だ。ありがとうございます。


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