今年も新竹の季節になった、先日の孟宗竹に続いて今日は真竹だ。早朝の真竹は朝露に濡れて青々として美しい、節間の短いものがあるが、太さもちょうど話していた頃合いの使いやすそうな竹だ。
全国各地の真竹にテングス病が広がっている。大事に管理されていた頃なら異常が見つかった時点で伐採され燃やされていたのだけれど、これだけ広範囲になってしまうと手が付けられない状態だ。しかし、それに比べてこの辺りは手入れが良く行き届いているのだろう、竹が健康そうで安堵する。近年は竹の葉の色合いが芳しくない竹林も多いので、ここは日当たりも風通しも良く素晴らしい。
竹林に入る、なるほど思ったとおり適度に伐採されている良い竹林だ。プログをご覧になられる方の中には、そこまで綺麗に竹の伐採がされていないと感じられる方もおられるかも知れない。しかし、ボクたちの竹は生きるための竹林であり、生業としての竹林だ。お客様に見せるための観光用竹林や、整備する事が目的の竹林ではないのでこれで十分。
ちなみに参考までに紹介させて頂くが、全く手つかずの竹林は同じ真竹でもこんな感じとなる。
筍農家の孟宗竹は竹のウラ(先端)を飛ばして日当たりを良くする事がある。この竹林にも同じような竹が何本かあるのが気になった、これはもちろん人為的にしたのではなく台風の風で若竹がやられている証拠だ。
秋晴れの気持ち良さもあるけれど、上機嫌なのは仕事の素晴らしさだ。まだこんな竹の現場が作れるプロがいるのだから、やはりこの世界は捨てたものではない。
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