東北では「真竹より篠竹、篠竹よりスズ竹、スズ竹より根曲竹が奥が深い」と言われる事を先月の30年ブログでお話しした。おそらく根曲竹の堅牢さと丈夫さに加えて、何とも言えないツヤと輝きが出てくる事がその理由かと思われる。
それともう一つが若竹と古竹を上手に使い別けている事もあるかも知れないと最近思っている。若竹は、その年に生えた新しい竹でまだ柔らかく、しなやかで使いやすい素材となる。古竹と言っても2年竹や3年竹の事だが、新竹のように柔軟性はなくなりつつある代わりに非常に堅牢なので芯や力竹、持ち手部分などに使うには持って来いなのである。
篠竹もスズ竹も新竹を使うけれど、いくら古竹でも根曲竹の強さには遠く及ばない。そうやって考えれば確かに根曲竹ほど秀逸な竹素材は他にないのかも知れない。
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