少し小ぶりなスズ竹市場籠がある、ちょっと違和感を感じられる方は鋭い(笑)。その違和感は、本体の飴色がかった編み込みに対してビニール持ち手が新品のように綺麗だからだと思う。
実は、このスズ竹市場籠には籐巻の持ち手が付いていて、長い間ご愛用いただくのだが先日とうとう持ち手が折れてしまって修理することになったのだ。
自分の使っているスズ竹市場籠はロープを籐巻したものだから耐久性は高いのだが、硬い芯のの入った籐持ち手は急な負荷がかかった場合には若干弱い部分がある。
もちろん、ロープ×藤巻きが最強という事ではない。このように修理に戻ってくる籠もある。
この籠は前にもご紹介したが、白く見える口巻部分の一部をワンちゃんが噛んでしまったもの。ちょうど自分も同じような所が噛まれた経験がある。
スズ竹の修理が多いのは、弱いからではなく反対に丈夫だからだ。編み込み部分は日常使いで数十年もガンガン使える、一番傷みやすい持ち手だけが壊れてしまっているのだ。数年前から続く開花で原料不足の続くスズ竹市場籠はまだまだ製造の見通しは立っていない。
野村多佳子 返信
45年位前に編まれたこちらの投稿にあるようなスズタケの籠を所有しています。東北の方が農閑期に編んだ物です。持ち手と4隅がいたんでいますが、修理をお願い出来るのでしょうか?
当時のザルや籠など多数使用しています。台所で使っているザルは毎日使っていますが壊れていません。
竹虎四代目から野村多佳子への返信 返信
スズ竹の市場籠でしたら、修理は可能かと思います。どの程度傷んでいるかは、実物を拝見してから改めてお返事させて頂くようにいたしておりますので、よろしければ竹虎本社までお送りいただきますと嬉しいです。何卒よろしくお願いいたします。