マタタビが米研ぎざるとして素晴らしい素材だというお話をさせて頂いた。細かく割れた米粒でも、編み目に挟まったりザルの外に落ちてしまうことなく使えるのは毎日使う主婦の方にとっては嬉しい限りだ。
元々しっかり編み込まれている米研ぎざるなのだが、さらにマタタビの材質が水分を含みやすく、ヒゴが膨張することによって編み目を塞いでいるのが画像でご覧いただけるかと思う。
竹に比べるとソフトな感触で手にも優しいマタタビなので、手近にあった同じくらいの大きさの竹深ざると水切れ比較をしてみることにした。
同じように水の中に浸しておいて持ち上げてみる。
竹深ざるの方は水から上げた瞬間にサササッと水が流れ落ちるのに対して、マタタビは水落ちがかなり遅い。米研ぎにはマタタビの編み目を塞ぐような性質が幸いするが、野菜など洗って水切りする場合には竹ざるの水切れの良さに軍配が上がる。このように自然素材の籠ひとつにしても材質、大きさ、編み方によりそれぞれ得意な用途があって、好きな方は段々とあれもこれもと欲しくなり気が付くと幸せな台所が完成するのだ。
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