マタタビは米研ぎざるとしては最高の自然素材と言ってもいいかも知れない。もちろん自分の場合は竹が一番だが、機能的な部分を言うと軽くて強くて手触りも優しいマタタビは凄いと思う。そもそも目が細かい細工だが、米研ぎに使うと素材が水分を吸ってお米が編み込みに目詰まりする事も、外に落ちこぼれてしまう事もない。米粒の中には割れて小さくなってしまうものもあるので、これは使い勝手がよろしい。
更に面白いのがマタタビの原木である。こんなに黒く地味な色合いをした樹木なのだが、薄皮を履いてみると真っ白い木肌が表れるのだ。
9月から11月の旬の良い時期に伐採されたマタタビ、生えている時には想像もできないような白いヒゴだ。
そのヒゴを使って編まれた米研ぎざるは純白で可憐な姿をしている。手に取ると意外なほど軽いモノのもあるけれど、使ってみると断然強い。
ほんの少しだけ飴色に近づいているのがお分かりだろうか?マタタビも竹と同じように経年変色していく。この色合いは徐々に深まっていけれど、茶褐色になってもマタタビは全く傷まない。
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