七島藺(しちとうい)の生産農家さんにお話しを伺うと、驚くほど強く、耐火性もある七島藺をまだまだこれから復活させていきたいという思いが伝わってきます。国東特有であり350年の歴史があるという地域性が虎竹の里に通じるものを感じました。そして、かって暖房などのない時代には、特に寒い地方での暮らしには囲炉裏が無くてはならないものの一つであり、耐火性の高い素材で編まれた円座はさぞ重宝されたのではないかと推察します。
縄編み円座は七島藺を縄状に編み込みながら少しづつグルグルと巻いて製造していきます。縄が糸でギッシリと編み込まれているので特有の座り心地が楽しめるのです。
青々とした草の色合いは年月と共に飴色に変わるのは竹と同じです。息をしている七島藺は湿気の多い季節にはカビがでることもありますが、枯れた色合いに変化する頃にはその心配もなくなります。とにかく長持ちさせるには毎日のように使い込むことで、これも竹の使い方に似ています。
竹皮草履を編む時に使う三又と同じ道具を使って円座を製作されます。こちらでは五本の指が立っているだけで全く同じ構造に親近感を覚えます。
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