この堂々として力強い竹根は一目に気に入りました。竹根表皮のシミが又何ともいい景色となって手にしても惚れ惚れしてしまいます。
竹根は以前のように簡単に手に入れられるものではなくなりました。竹の稈のように中が空洞ではなく身がぎっしりと詰まっているのも竹根の特徴で意外とチビタケナガシンクイムシなどの害虫が入りやすいので品質管理も大変です。
それでも細い竹根なら比較的容易にありますが、やはり太いものはお目にかかれません。
沢山ある竹根印鑑の中から極太のものを厳選してもらい「虎竹」の竹根印を作ってもらいました。
彫り方には朱文字と白文字の二種類があって、朱文字は文字自体が朱色になり、白文字は朱色に白抜きで文字が入ります。白文字の方を選ばれる方も多いかと思いますけれど、実は竹根印の場合には竹表皮を薄く残して彫り上げるのが職人の腕の見せどころなので、やはり朱文字がおすすめです。
この太さ、渋い漆仕上げ、大満足です。
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